F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

【F速プレミアム】F1を支える職人技/ミハエルの靴をめぐるエピソード

2016.02.13

 イタリア在住の野口祐子氏による特派員レポートの特別編。「フェラーリのためのスペシャルシート」で紹介したスケドーニは、革製品のプロフェッショナル。フェラーリとの関係はシートのみに、とどまらない。今回はミハエル・シューマッハーのシューズにまつわる話を紹介しよう。

○ ○ ○ ○ ○

 時は2001年、シューマッハーがフェラーリで悲願のドライバーチャンピオンに輝いた翌年のこと。フェラーリのレーシング部門の担当からスケドーニに連絡があった。

「実は、ちょっと困ったことになっているんだ」

 2000年の鈴鹿、日本GPで優勝を果たしてタイトルを決め、体じゅうで喜びを表したシューマッハー。イタリア中がフェラーリの優勝に狂喜した。シューマッハーがジャン・トッドに抱き上げられ、子供のようにはしゃいでガッツポーズをしている写真が世界中のメディアを駆け巡った。

(c)Yuko Noguchi

 しかし、その写真が問題だった。ミハエルとジャン・トッドが喜びをわかちあっている、臨場感が伝わってくる良い写真だ。見ていると、そのときの感動が蘇ってくる。

(c)Yuko Noguchi

 シューズをよく見ると、かかとの補強器具が写っている。そしてスポンサーであるナイキのシンボルマークが、その補強器具で隠れてしまっているのだ。シューマッハーは1999年イギリスGPの事故で右足を骨折、当時まだ足の具合が良くなかった。「運転するときに、かかとの部分が痛い。どうにかならないだろうか?」と、ミハエルはスケドーニにリクエストした。

 彼らは、すぐにカーボンファイバーで型取りをはじめ、シューマッハーの足型を研究して補強を施した。少しは優勝の役に立てたのかなと、イタリアからの応援団として大変うれしかったと言う。

 だが、その補強が大事なスポンサーのロゴを隠してしまった……。ドライバーが運転しやすい環境を作るのが彼らの仕事。だが、スポンサーの気持ちも理解できる。もちろん補強を取るわけにはいかない。


※こちらの記事はプレミアム会員専用のコンテンツとなります。
一般+プレミアム会員一括登録

会員登録ページへ
※プレミアム会員登録後、本文記事が表示されない場合、ページの更新をお試しください。

レース

11/1(金) フリー走行 23:30〜24:30
スプリント予選 27:30〜28:14
11/2(土) スプリント 23:00〜24:00
予選 27:00〜
11/3(日) 決勝 26:00〜


ドライバーズランキング

※メキシコシティGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン362
2位ランド・ノリス315
3位シャルル・ルクレール291
4位オスカー・ピアストリ251
5位カルロス・サインツ240
6位ルイス・ハミルトン189
7位ジョージ・ラッセル177
8位セルジオ・ペレス150
9位フェルナンド・アロンソ62
10位ニコ・ヒュルケンベルグ31

チームランキング

※メキシコシティGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム566
2位スクーデリア・フェラーリ537
3位オラクル・レッドブル・レーシング512
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム366
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム86
6位マネーグラム・ハースF1チーム46
7位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム36
8位ウイリアムズ・レーシング17
9位BWTアルピーヌF1チーム14
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第19戦アメリカGP 10/20
第20戦メキシコシティGP 10/27
第21戦サンパウロGP 11/3
第22戦ラスベガスGP 11/23
第23戦カタールGP 12/1
  • 最新刊
  • F1速報

    Rd17 アゼルバイジャン&Rd18 シンガポールGP号