先週シルバーストンで3日間の充実したテストを行ったジョーダン・チームは、3台の新型EJ15Bをブラジルへ持ち込む。彼らの望みは、スパでポイントを獲得したティアゴ・モンテイロの健闘を再現することだ。
2003年のブラジルGPで、ジャンカルロ・フィジケラが予期せぬ勝利を挙げたが、今週末これを再演するのは難しいことを、チームメンバーの誰もが認めるはずだ。しかしながら、彼らもEJ15Bの信頼性とペースについては新たな自信を得ており、彼らにとって有利なレース展開になることを期待している。
いくつかのライバルチームとは異なり、ジョーダンの3人のドライバーにとって、曲がりくねったインテルラゴスのレイアウトは未知のものではなく、全員が2002年にここでレースを経験した。モンテイロとサードドライバーのニコラス・キエーサは、当時のF3000選手権でライバルとして戦い、ナレイン・カーティケヤンも同じ年にフォーミュラ・ニッサンのレースでこのサーキットを訪れているのだ。
「僕はブラジルが好きだし、インテルラゴスのサーキットも大好きだよ。路面がバンピーで暑いのは確かだけどね」とカーティケヤン。「とても起伏に富んだサーキットで、イモラやトルコのように反時計回りだ。当然、主に左コーナーで構成されているから、首には負担がかかるかもしれないね。でも、僕は2002年にこのコースを走ったことがあるし、成績も良かった。ここでのフォーミュラ・ニッサンの最速ラップの記録を持っているのは僕なんだ。今週末もいいペースで走れることを期待している」
そうしたファクターに加えて、相対的に標高が高いというインテルラゴスのチャレンジに対し、3人のドライバーは身体的な準備ができていなければならない。このサーキットはサンパウロ郊外の丘陵地帯に造られており、結果として、前戦ベルギーと同様に急勾配のアップダウンがある。
「スパでは素晴らしいレースができたし、残りわずか3レースということで、チームの全員が高いモチベーションを持ってブラジルへ向かおうとしている」とモンテイロは言う。「これ以上はないという最高のタイミングでポイントを追加できたと思う。ブラジルは身体的にはとても難しいサーキットだけど、それについてはしっかり準備をしていかないとね。もちろん、僕のモチベーションも高まっている。たぶん、これまで以上にね」