1.位置
モナコはバチカンに次ぐ世界最小の国家で、面積は1.95平方kmほど。フォンビエイユ市、ラコンダミーヌ市、モナコ市、モンテカルロ市の4地区からなる。ギャンブルの楽園・税金天国として知られ、人口は3万2千人だが、元々のモナコ人はそのうちの16パーセントほど。
1419年にグリマルディ王朝が起きたのを機に独立国家となった。1962年に世襲君主制が制定されて以来代々続き、現在の国王はレーニエ3世が務める。
2.歴史
1950年にF1が発足してから、モナコは50回のGPを開催してきた。第1回大会の勝者はアルファロメオのファン・マヌエル・ファンジオ。当時のレースは100ラップ、計318kmで争われた。
3.コース全長
1周3.340kmで最短距離のトラックのため、周回数は最多の78周のレースになる。それでも総距離は260.520kmでカレンダー中もっとも短い。決勝レースは5月23日(日)通常の欧州時間午後2時にスタートする。土曜の予選も通常通りの日程。だが、2度のフリープラクティスは木曜に行われるため、金曜日は従来どおりエンジン音の聴こえない一日になる。
4.昨年のリザルト
BMWウイリアムズF1のファン−パブロ・モントーヤが優勝、2位はキミ・ライコネン(マクラーレン)、3位はミハエル・シューマッハー(フェラーリ)だった。ポールポジションはラルフ・シューマッハーが1分15秒259で手にし、最速ラップはライコネンが1分14秒545を記録した。
5.知ってた?
モナコはピット施設の改修を行ったため、各チームは初めて車の作業がその場でできるガレージを使用できるようになる。今までは、パドックとピットレーンの各作業所間を車輌を行き来させていた。
ヨットハーバーの一部を埋め立ててピットエリアを拡げた。またスイミングプールとラスカス・コーナーの間のセクションを海側に移動してスペースを確保し、新しいピットレーンは丘の海側に海岸線に沿って走る。ピットレーンの入り口は今まで通り。新しいピット施設は2階建てで、1階が海側を向いたガレージ、2階がオフィスとなる。工事の際に樹木が犠牲になることはなく、また新しいビルも枝々を妨げないよう建てられている。
各チームの計時スタンドはホームストレート沿いに残されるが、ピット内からは走行ラインがまったく見えなくなる。