McLaren関連記事
F1 Topic:ベルギーGPで投入されたふたつのホンダPU。バージョン3.5と3.6の違いは?
2017年8月25日
ホンダがベルギーGPに新しいパワーユニットを投入することはすでに伝えられている。フェルナンド・アロンソがスペック3.5で、ストフェル・バンドーンはスペック3.6だ。
では、この違いはなんなのか。ホンダF1プロジェクト総責任者の長谷川祐介氏は次のように説明する。
「スペック3.5はエンジン本体ではない部分、ペナルティが課せられない部分を変更しました。つまり、フェルナンド(・アロンソ)のエンジン本体はハンガリーGPで走ったものと同じです」
長谷川総責任者は明言を避けたが、ペナルティを受けずにアップデートできる部分というのは、吸気系か排気系が考えられる。
「ただ、それでも0.5分に相当する進化を遂げていて、ラップタイムでいえば、0.1秒は速くなっています」
これに対して、バンドーンのマシンに投入されたスペック3.6は35グリッド降格のペナルティを受けたように、エンジン本体を改良してきた。
「これはパフォーマンスアップというよりも、信頼性を向上させたものです。もちろん信頼性の改善にともなって、若干ではありますが、パフォーマンスも上がっていますが、速さの面では3.5と大きな違いはありません」
では、なぜ2台そろってスペック3.5、あるいは3.6を投入しなかったのだろうか。それは、スペック3が投入された時期が2人で微妙に異なるからだ。
「なぜストフェル(・バンドーン)のホームグランプリのベルギーGPにあえてペナルティを受けてでもスペック3.6を入れたのかというと、信頼面でのリスクを負いたくなかったからです。しかも、きちんと走りきれば、イタリアGPよりもベルギーGPのほうがポイントを取れる可能性がありますから」
バンドーンがスペック3を入れたのは、第9戦オーストリアGP。これに対して、アロンソは第10戦イギリスGPだった。バンドーンは今回のベルギーGPが4戦目。
本来なら、距離的に1基で4戦は走り切らなければならないが、スパやモンツァはエンジンに対しする負荷が大きく、4戦目として使用するにはできれば避けたいコースだったことも、ホンダにとってはスペック3.6を入れる理由となったのではないだろうか。
「基本な考えとして、ホンダとしては少なくともレースを走行している最中に問題を起こしたくない。さらに、もし一か八かでハンガリーGPで走らせたスペック3をベルギーGPでブローさせてしまうと、いわゆる金曜日エンジンとしてストックすることができないため、今後エンジンのやり繰りという面でも厳しくなります」
これが、ベルギーGPでホンダが、アロンソにスペック3.5を、バンドーンにスペック3.6を投入した理由だった。
(Masahiro Owari)
関連ニュース
1位 | マックス・フェルスタッペン | 362 |
2位 | ランド・ノリス | 315 |
3位 | シャルル・ルクレール | 291 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 251 |
5位 | カルロス・サインツ | 240 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 189 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 177 |
8位 | セルジオ・ペレス | 150 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 31 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 566 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 537 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 512 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 366 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 46 |
7位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 36 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 14 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |