F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

F1 Topic:パット・シモンズは2017年に引退か、後継者問題に悩むウイリアムズ

2016年11月29日

 フェリペ・マッサのラストレースとなったアブダビGPに、9月のイタリアGP以来、7戦ぶりにチーム副代表のクレア・ウイリアムズの姿があった。クレアは父親でチーム代表であるフランクが、イタリアGP期間中に体調を崩して入院したため、イタリアGP後から看病に専念していた。


 そのフランクが快方に向かい退院したのにともない、最終戦のアブダビGPから現場に復帰した。そのアブダビGPのパドックでは、クリアがチームのチーフテクニカルオフィサーを務めるパット・シモンズと何度となく真剣に話し合っていた。


 じつは、最近になってシモンズの周辺が慌ただしくなってきているからである。 


 シモンズが出席した日本GPの金曜日会見では、F1からの引退について質問されたこともあった。このときシモンズは、「トム・ ソーヤの冒険」の著者として知られるアメリカの小説家、マーク・トウェインの死亡記事がデタラメだったことがあるという歴史的背景を引用して、ウワサを一笑に付した。


 これは、1897年にアメリカのある新聞社が、トウェインの従兄弟の死を「トウェインが死んだ」という誤報。しかし、トウェインは「私が死んだという報道は誇張である」と手紙を書くにとどまり、誤報にも冷静な対応を行ったというエピソードである。


 知的なシモンズらしい切り返しだったが、それを聞いていた会見場のメディアは笑うに笑えなかった。そのエピソードを話していたシモンズ自身の笑顔が引きつっていたからである。なぜなら、シモンズは嘘をつくことに慣れていなかったためだ。


 ある情報筋によれば、シモンズもじつはマッサ同様、今シーズン限りでF1を引退する予定だったのである。しかし、代役が決まらなかったため、ウイリアムズ側がなんとか説得して、引退を延長してもらった。しかし、それも1年が限度で、2017年末をもって勇退することがほぼ確実な状況となっているという。


 シモンズの引退は、単に1人のエンジニアがいなくなるだけではない。大勢のエンジニアたちを率いるチーフテクニカルオフィサークラスの人物の去就は、その他、大勢のエンジニアたちの動向に大きな影響を与えるからである。


 最近になって、ウイリアムズの現場監督的な存在であるロブ・スメドレーも、「F1の現場から退いていく時期について考えている」と語っている。


 父親は退院したものの、現場で指揮を執ることはなく、かつてフランクととともにチームの技術部門を牽引してきたパトリック・ヘッドも、すでにその職を離れている。さらにフェラーリを離脱したにジェームス・アリソンの獲得にも失敗。そのうえ、シモンズが離脱するようなことになれば、大きな痛手となる。


 父親が退院したばかりだったにもかかわらず、ヨーロッパから遠いアブダビの地で行われた最終戦にやってきたクレア。それは、マッサの引退レースだけが理由ではなかったのである。



(Text:Masahiro Owari)




レース

5/24(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
5/25(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
5/26(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※モナコGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン169
2位シャルル・ルクレール138
3位ランド・ノリス113
4位カルロス・サインツ108
5位セルジオ・ペレス107
6位オスカー・ピアストリ71
7位ジョージ・ラッセル54
8位ルイス・ハミルトン42
9位フェルナンド・アロンソ33
10位角田裕毅19

チームランキング

※モナコGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング276
2位スクーデリア・フェラーリ252
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム184
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム96
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム44
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム24
7位マネーグラム・ハースF1チーム7
8位ウイリアムズ・レーシング2
9位BWTアルピーヌF1チーム2
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第8戦モナコGP 5/26
第9戦カナダGP 6/9
第10戦スペインGP 6/23
第11戦オーストリアGP 6/30
第12戦イギリスGP 7/7
  • 最新刊
  • F1速報

    Vol.5 第5戦中国GP & 第6戦マイアミGP