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毒舌パドック裏話:ミートファクトリーでバーレーンをPR

2016年4月10日

 ちょっと毒舌なF1ジャーナリストがお届けするF1の裏話。第2戦バーレーンGP編です。

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ミートファクトリーでバーレーンをPR
 1日3回のおいしい食事。グランプリ中のジャーナリストは全員それをとても楽しみにしている。そういう面でバーレーンは私たちが求めるものを提供してくれる場所だ。

 木曜にメディアセンターに到着し、週末の席を確保、荷物を取り出して、Wi-Fiに接続し、仕事に取り掛かる。その流れの中で一番大事なのは、食堂に毎日入るための小さなチケットをゲットすることだ。

 パドックからトンネルを抜けてトラックの外にあるパブリックスペースに行くと、そこにごちそうが振る舞われる大きなテントがある。サーキットによってはそういう場所に行くのは気が進まないけれど、サクヒール・サーキットのこのスペースはさほど混雑していないので全くストレスなく食事をとることができる。

 私の記憶が正しければ、ケータリングテントの入口にいるのは、いつも同じ陽気なイギリス人女性。彼女は誰に対しても、ロンドンの高級レストランがなじみ客を扱うような態度で接してくれる。テントの中では朝食でもランチでもディナーでも、中東料理とヨーロッパ料理の両方が提供される。
 だが何より素晴らしいのは、ここはF1に従事していない人たちと会うのにとてもいい場所だということ。サポートシリーズのチームやドライバーたちと一緒に食事ができるし、古くからの知り合いと旧交を温めるのに最適な場所だ。

 ナイトレースの場合は特に、ダイナーがあるのはありがたい。首都マナーマで食事がとれるような時間には仕事は終わらないからね。本当なら仕事なんて早く切り上げてしまいたいところだ。イスラム教で飲酒が禁じられていることを考えると意外に思われるだろうが、ここではあちこちで夜中に盛大なパーティーが行われている。時差ぼけのままホテルの朝食を食べに降りていくと、アラビアの美しい衣装をまとった人々がナイトクラブから続々と帰っていくところに出くわした。

 木曜夜にはメディアも出席するウェルカムパーティーが開かれる。“ミートファクトリー”という名前の大きなレストランが使われたことがあったが、オーナーは意味を知らないんだろう。英語では“病院”を意味するスラングだ。ひどい二日酔いに苦しむ私たちにはもってこいだけどね。反政府デモによる混乱で2011年のレースが中止された後、バーレーンではPR活動が行われていてその一環なのだが、最近では変な言葉が使われないようにイギリスの広告代理店が雇われている。

 オーガナイザーは食事だけでなく、安い宿泊施設を提供してくれるし、空港とサーキット間、ホテルとサーキット間の移動も無料でサービスしてくれる。しかしこの2、3年、私は仲間と一緒にレンタカーを借りて移動することにしている。ホテルまでのバスを使うと、興奮のあまりおかしくなっているレースファンたちと乗り合わせることになるからだ。

 今年もレンタカー会社と契約して中国のBYDという車を借りた。BYDとは“Build Your Dreams”(夢を見よう)の略なんだろう。夜中に悪夢で冷や汗をかいて飛び起きるかもしれない。サスペンションがへたっていて、リモートキーでドアをロックすることもできず、シートがビニール袋で覆われている、そんな車で大きな四輪駆動車にぶつかる夢を見て……。

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