ホンダ密着:Q3への手ごたえを奪った不運なパンク
2015年11月29日
「まさか、あんなデブリが落ちているとは……。クルマにも当たった衝撃の跡がつくくらい。ちょっとズレていれば何事もなかったんですが……」
2本目のロングストレートを全開で抜けていった直後、ふたつめのシケインでアロンソの左リヤタイヤの空気が抜け、コーナリング中にリヤが流れたアロンソは、無線で『ああ、パンクチャー!』と叫んだ。
「フェルナンドは調子がいいときは何も入ってこないし、アタック中だったので普通は無線なんか使わないから、無線のスイッチが入る音がジーと流れてきたときは何かあったんだなと悪い予感がした」
そう語る新井総責任者をはじめ、ガレージで無線を聞いたスタッフは、みんなガックリと肩を落としていたという。
「だってセクター2までは自己ベストを出していたので、あのまま何事も起きなければQ1は楽に突破できていたでしょう。そして、ここまでの勢いで行けば、今年初めてQ3に届くかなあという感じもあった。それだけに我々にとっては、かなり残念な結果です。でもレースにタラレバはないし、これもレース。結果は結果です」
そう言って今シーズン最後の予選を振り返った新井総責任者。決勝ではアクシデントに巻き込まれず、現在の力を出し切ることを願いたい。
(尾張正博)
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