F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

惨敗メルセデスF1、今季型W10の基本設計に問題と明かす「タイトなパッケージングを追求し、弱点が生じた」

2019年7月5日

 F1オーストリアGPでメルセデスは精彩を欠き、2019年最低の成績に終わった。トラックサイドエンジニアリングディレクター、アンドリュー・ショブリンは、今季型W10の基本的なデザインにより冷却能力が不足していることにその原因があると明かした。


 2019年に8連勝を果たしてきたメルセデスだが、第9戦オーストリアでバルテリ・ボッタスは3位、ルイス・ハミルトンは5位に終わり、今季初の敗北を喫した。


 レース後にチームが発表したインタビューのなかで、ショブリンはW10の冷却システムがパフォーマンス不足で、気温が高いと十分な効果を発揮しないと語った。チーム代表トト・ウォルフは、今季のメルセデスにとって冷却問題が“アキレス腱”であると認めている。

2019年F1第9戦オーストリアGP 表彰台
2019年F1第9戦オーストリアGP メルセデスはバルテリ・ボッタスの3位が最高位。ルイス・ハミルトンは5位に終わった

「このマシンのラジエターには十分な大きさがない。冷却システムのパフォーマンスに関して我々は当初、楽観的に考えていた」とショブリンは言う。


「しかし自分たちが考えていたほどの性能を発揮していない。そのため、今後、気温の高いレースではさまざまな部分の冷却に苦労するだろう。特に、パワーユニットにダメージを与えないよう、十分に冷やすことは簡単ではない」


「ボディワークの開口部によってある程度冷却することができる。オーストリアでは気温が35度に上り、開口部の拡大によって、ぎりぎり対処できる状況だった」


「限界だったのだ。そこまでいくと、やれることは限られてくる」


 パワーユニットのオーバーヒートを防ぐため、ボッタスとハミルトンは1周あたり400メートル、つまりコース全長の約10パーセントでリフト&コーストを行わなければならなかった。


「そのために本来のパフォーマンスを発揮できなかった」とショブリン。


「エンジンの出力を抑えることも対処のひとつだ。そうすれば発生する熱を抑制することができる。だが、パワーを発揮しなければストレートで遅くなる。オーストリアではそういった、かなり制限された状況だった」


 メルセデスの冷却の問題はW10の基本的な設計にかかわるものではあるが、チームはこの問題に対処するための策を探っているという。


「マシンの基本設計に関わる問題だ。きわめてタイトなパッケージングを実現するために限界まで攻めた結果、全体的に冷却に関する能力不足という問題を抱えることになった」とショブリンは語った。


「この状況を改善するため、オーストリア前からシステムの問題に関して取り組んできたし、今も取り組んでいる」



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)


レース

11/1(金) フリー走行 23:30〜24:30
スプリント予選 27:30〜28:14
11/2(土) スプリント 23:00〜24:00
予選 27:00〜
11/3(日) 決勝 26:00〜


ドライバーズランキング

※メキシコシティGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン362
2位ランド・ノリス315
3位シャルル・ルクレール291
4位オスカー・ピアストリ251
5位カルロス・サインツ240
6位ルイス・ハミルトン189
7位ジョージ・ラッセル177
8位セルジオ・ペレス150
9位フェルナンド・アロンソ62
10位ニコ・ヒュルケンベルグ31

チームランキング

※メキシコシティGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム566
2位スクーデリア・フェラーリ537
3位オラクル・レッドブル・レーシング512
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム366
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム86
6位マネーグラム・ハースF1チーム46
7位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム36
8位ウイリアムズ・レーシング17
9位BWTアルピーヌF1チーム14
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第19戦アメリカGP 10/20
第20戦メキシコシティGP 10/27
第21戦サンパウロGP 11/3
第22戦ラスベガスGP 11/23
第23戦カタールGP 12/1
  • 最新刊
  • F1速報

    Rd17 アゼルバイジャン&Rd18 シンガポールGP号