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【2024年F1全チーム展望:レーシング・ブルズ】さらにレッドブル化が進んだVCARB 01。新技術体制が浮上のカギか
2024年2月11日
すでに昨年のシンガポールGPからレッドブル・テクノロジー製のリヤサスペンションを使用して、シーズン終盤に大きくステップアップしたレーシング・ブルズ/RB。今年はチーム名を『ビザ・キャッシュアップRB』と改め、2月8日(木)にラスベガスでお披露目した新車『VCARB 01』は、さらにレッドブル化が進んだ。
2024年シーズンに投入される新マシンは、リヤサスペンションに続いて、フロントサスペンションもレッドブル・テクノロジーから供給を受け、プッシュロッド方式からプルロッド方式に変更された。さらには、ステアリングホイールとギアボックスもレッドブル・テクノロジー製である。
サスペンションがフロントがプルロッドで、リヤがプッシュロッドというレイアウトは、昨年までのレッドブルとマクラーレン、そして今年の2月5日に新車を発表したステークに続いて4チーム目である。
現代のF1におけるサスペンションレイアウトの目的には、主に空力が関係している。だが、サスペンションは空力の一部に過ぎず、全体のコンセプトを理解していない限りは、変更を加えても意味がないとも言える。
また、レッドブルがライバルたちを席巻しているもうひとつの理由に、ヒーブサスペンションなどのサードサスペンションシステムが大きく関係しているとも言われる。
レッドブルのサードサスペンションは、車高の安定にも影響を与えることで、比較的低い車高でのセットアップを可能にし、それがより多くのダウンフォースを得てライバルを圧倒しているのではないかという見方も多い。
したがって、今年から前後ともレッドブルと同じサスペンション方式にしたレーシング・ブルズが、その変更をアドバンテージとするには、サードサスペンションを含めた足回り全体の機能を見直し、改善しなければならない。
■「実際に走らせるまではわからない」とリカルド
ドライバーとして発表会に参加したダニエル・リカルドも、過度な期待は禁物だと語る。
「チーム内で話していても、『実際にサーキットで走らせるまではわからない』と、みんな言っているよ。だから、僕もバーレーンでコースインするまで、新車の評価は待ちたい」
そこで重要となる人物は、1月末にチームに加入することが発表されたギヨーム・カテラーニだ。フランス人のカテラーニは、昨シーズンまでレッドブル・テクノロジーに所属し、空力とビークルダイナミクスに精通していた。
テクニカルディレクターであるジョディ・エギントンに直属の副テクニカルディレクターとして、すでに仕事を開始しているカテラーニ。フロント・プル&リヤ・プッシュのサスペンションをいかに使いこなせるのか。カテラーニにかかる期待は大きい。
(Masahiro Owari)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 362 |
2位 | ランド・ノリス | 315 |
3位 | シャルル・ルクレール | 291 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 251 |
5位 | カルロス・サインツ | 240 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 189 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 177 |
8位 | セルジオ・ペレス | 150 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 31 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 566 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 537 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 512 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 366 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 46 |
7位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 36 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 14 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |