2015シンガポールグランプリ予選
フェラーリのセバスチャン・ベッテル、ハイブリッド世代初
メルセデス・パワーユニット以外でのポール獲得
フェラーリの両ドライバーとレッドブルのダニエル・リカルド、ソフトタイヤのみでQ1を突破
2〜3ストップが主流の見込み
2015年9月19日、マリーナベイ
フェラーリのセバスチャン・ベッテルが、P Zeroレッド・スーパーソフトで1分43秒885を叩き出し、ハイブリッド世代で初めて、メルセデス・パワーユニット以外でのポールポジションを獲得しました。ベッテルのタイムは、昨年のポールタイムよりも1.8秒速いものでした。
フェラーリのベッテルとキミ・ライコネン、レッドブルのダニエル・リカルドは、P Zeroイエロー・ソフトのみでQ1を突破しました。ベッテルは、この3名中ではトップで、Q1全体では3番手のタイムを記録しました。サーキットのレイアウトが2014年からわずかに変更されているとはいえ、昨年のポールタイムは、Q1の序盤で既に更新されました。
Q2以降、全ドライバーが、ソフトよりもラップあたり約1.5秒速いスーパーソフトのみを使用しました。フェラーリとレッドブルは、ここでも素晴らしいペースを発揮し、ベッテルがダニール・クビアトを抑えてQ2のトップタイムを記録しました。夜間照明下のQ3で、ベッテルが、新品スーパーソフトを使用した2回目のランでポールポジションを決定付けました。
フェラーリがワンツーとなった最終フリー走行(FP3)では、ベッテルがスーパーソフトタイヤを使用して、2位に約0.5秒差をつけるトップタイムを記録しました。例年通り、高い湿度を伴う暑い路面コンディションとなり、気温は30°C、路面温度は33°Cでした。
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター
ポール・ヘンベリーのコメント:
「戦略が重要となる、シーズン中でも屈指のスリリングな予選でした。セッションの進行とともに温度が下降していくため、路面温度が明らかに影響を及ぼしました。いつも通りではない予選結果によって、明日はエキサイティングな決勝になりそうです。シンガポールには、他のグランプリとは異なる点が数多くありますので、必ずと言っていいほど、1つか2つのサプライズが起こります。今日も、素晴らしい夜間照明の下でサプライズが見られました」
ピレリの戦略予測:
61周で争われるシンガポールグランプリの決勝では、2〜3ストップが予想されます。トラフィックによりますが、理論的な最速戦略は3ストップです。しかし、2008年の初開催以来、シンガポールの決勝では、必ずセーフティーカーが導入されているという点に留意が必要です。したがって、戦略は柔軟でなければなりません。
最速の3ストップ戦略:
スーパーソフトでスタート、16周でスーパーソフトへ、31周でスーパーソフトへ、46周でソフトへ交換。レースペースをマネージして、2ストッパーにトライするチームも登場する可能性があります。
最速の2ストップ戦略:
スーパーソフトでスタート、16周でスーパーソフトへ、43周でソフトへ交換。2ストップ戦略では、レース終盤にトラフィックに巻き込まれるリスクが低くなります。
FP3のラップタイム上位:
ベッテル/1分45秒682/スーパーソフト新品
ライコネン/1分46秒132/スーパーソフト新品
クビアト/1分46秒167/スーパーソフト新品
トップ10ドライバーの使用タイヤ:
ベッテル/1分43秒885/スーパーソフト新品
リカルド/1分44秒428/スーパーソフト新品
ライコネン/1分44秒667/スーパーソフト新品
クビアト/1分44秒745/スーパーソフト新品
ハミルトン/1分45秒300/スーパーソフト新品
ロズベルグ/1分45秒415/スーパーソフト新品
ボッタス/1分45秒676/スーパーソフト新品
フェルスタッペン/1分45秒798/スーパーソフト新品
マッサ/1分46秒077/スーパーソフト新品
グロージャン/1分46秒413/スーパーソフト新品
(ピレリ ジャパン株式会社 プレスリリース)