F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

レイトンハウス設立者の赤城明さんが亡くなる。バブル期のモータースポーツ界を席巻

2018年8月9日

 1985年に株式会社レイトンハウスを設立し、鮮やかなターコイズブルーのカラーリングとともに国内外のモータースポーツシーンで数多くのレーシングカーを走らせたレイトンハウスの設立者、赤城明さんが8月8日亡くなった。73歳だった。


 赤城さんは1981年に、不動産売買を手がける丸晶興産を設立。84年に富士グランチャンピオンシリーズに参戦していた萩原光のマシンのスポンサードを手がけ、翌年から「レーシングカーに漢字のロゴは似合わない」と、『LEYTON HOUSE』のロゴをつけたスポンサードを開始。1985年にはル・マン24時間に参戦したトヨタ85Cにそのロゴを出した。


 1986年からは、当時ホンダ・シティに採用されていたマイアミブルーをベースとした“レイトンブルー”のカラーリングに、レイトンハウスのロゴを着けさまざまなレースに挑戦。萩原光が1986年、テスト中に亡くなった後もその活動は継続し、すべての全日本選手権でレイトンブルーのカラーリングが見られるほどになっていった。


 また、1987年からはイバン・カペリを擁しレイトンハウス・マーチとしてF1にも挑戦。1990年からはF1コンストラクター『レイトンハウス』として参戦も果たしている。さらに、ドイツの紳士服ブランドのヒューゴ・ボスの買収、レイトンブランドでのマンションやホテルの建設、さらに全国的に展開したアパレルブランドなど、1980年代後半から90年代初頭までのバブル景気とモータースポーツブームを象徴する存在となっていった。


 そんななか、1991年に赤城さんは富士銀行赤坂支店の不正融資事件により逮捕され服役。チームは急速に活動の場を失い、1991年限りでF1のオーナーからは退いた。赤城さんは社会復帰後、海外投資事業などを手がけていたが、8月に入ろうかという頃に体調を崩し、8日の朝に亡くなられたという。


 かつてレイトンハウスカラーのマシンを操った関谷正徳は、赤城さんについて「すごく優しい方でした。赤城さんのチームでは、メカニックも人も育ったし、我々にとってはすごくいい時代を過ごさせていただきました」と感謝を語ってくれた。


「レーシングドライバーとしてたくさん勉強させていただきましたし、僕のなかでは赤城さんがいなかったら今の自分はいない。感謝しかないですね。最高の思い出があります」


 また、同じくレイトンハウスカラーで戦った岡田秀樹も「自分はマールボロにスポンサードしてもらっていて、そこからレイトンハウスに移ったけど、そこには魅力があったから。最後はああいうかたちだったけれど、感謝の気持ちがありましたね」と同様に赤城さんへの感謝を述べている。


 ふたりはもちろん、星野一義や中嶋悟、影山正彦などレイトンハウスカラーで走ったトップドライバーは数多い。また、当時チームに携わり、今のモータースポーツシーンを支えているスタッフも多い。F1でも、近年最高のデザイナーと言われているエイドリアン・ニューウェイはレイトンハウス・マーチが無ければ世に出なかったデザイナーかもしれない。


 レイトンハウスと赤城さんがモータースポーツ界に残した歴史、功績に感謝し、心から哀悼の意を表します。

1986年、ル・マン24時間に参戦したトムス86C-L。サーキットでレイトンハウスブルーに彩られた。

1989年のレイトンハウス・マーチ881。エイドリアン・ニューウェイの出世作と言えた



(Ryuji Hirano / autosport web)


レース

11/1(金) フリー走行 23:30〜24:30
スプリント予選 27:30〜28:14
11/2(土) スプリント 23:00〜24:00
予選 27:00〜
11/3(日) 決勝 26:00〜


ドライバーズランキング

※メキシコシティGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン362
2位ランド・ノリス315
3位シャルル・ルクレール291
4位オスカー・ピアストリ251
5位カルロス・サインツ240
6位ルイス・ハミルトン189
7位ジョージ・ラッセル177
8位セルジオ・ペレス150
9位フェルナンド・アロンソ62
10位ニコ・ヒュルケンベルグ31

チームランキング

※メキシコシティGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム566
2位スクーデリア・フェラーリ537
3位オラクル・レッドブル・レーシング512
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム366
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム86
6位マネーグラム・ハースF1チーム46
7位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム36
8位ウイリアムズ・レーシング17
9位BWTアルピーヌF1チーム14
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第19戦アメリカGP 10/20
第20戦メキシコシティGP 10/27
第21戦サンパウロGP 11/3
第22戦ラスベガスGP 11/23
第23戦カタールGP 12/1
  • 最新刊
  • F1速報

    Rd17 アゼルバイジャン&Rd18 シンガポールGP号