2016年のF1王者であるニコ・ロズベルグは、メルセデスF1チームで自身の後任となったバルテリ・ボッタスを“完璧なドライバー”だと見ており、今シーズンの彼の能力とパフォーマンスを称賛した。

　ボッタスはメルセデスF1チームにうまく馴染み、ロシアGPで初勝利をあげた後にオーストリアGPでも優勝。苛烈なタイトル争いにもかかわらず、セバスチャン・ベッテルとルイス・ハミルトンにつぐ3位につけている。

「とても感銘を受けたよ」とロズベルグは言う。

「彼は精神的には完璧なドライバーかもしれない。自分自身に集中することで、安定感と速さを得ることができているのだから」

　現在はフェラーリがメルセデスより優勢にある。シーズン序盤の不安定なパフォーマンスは、ロズベルグの引退が影響してのことかもしれない。しかしロズベルグ自身はチームがこれを克服し、驚くべき強さを手に入れるだろうと考えている。彼はAuto Bild紙に、以下のように語った。

「（自分の引退のせいだとは）はっきりとは言っていない。ただ新レギュレーションが施行されるタイミングだったこともあり、僕の引退は当然ながら、彼らにとって難しい状況だった」

「フェラーリに対して思うところはないけれど、彼らは新しいマシンでの仕事を早くから始めることができた。それが彼らのアドバンテージだった」

「それでもメルセデスは、ずっと強い。マシンを見ると、精巧さの度合いは素晴らしいものだよ」

この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています