F1オーストラリアGPのスタートやり直しは、安全を優先したためとホワイティングが説明
2017年3月27日
F1のレースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングは、オーストラリアGPで発生したスタートのやり直しは、マーシャルが警告灯を付けたために安全性を確認できなかったことが原因だと話している。
セルジオ・ペレスがスムーズに正しいグリッド位置につけず、ダニール・クビアトには黄色の警告灯が灯されれたため、予定されていたレーススタートの直前に、ドライバーらは再度フォーメーションラップを行うことになった。複数の出来事が重なったことにより、この時点で安全にレースをスタートできるという確信が持てなかったとホワイティングは言う。
「スタートをやり直したのは、不確実な要素があったからだ。スタートボタンを押すときには、常に(安全性に)絶対の自信があるか、限りなく確実でなければならない」
「ペレスは間違ったグリッドについたが、しばらくしてから前に進んで正しい位置に戻った。同じとき、クビアトの横でライトパネルを担当していたマーシャルが、問題発生を表す黄色のボタンを押したんだ」
「レースコントロールの私とスタッフたちは問題を確認できなかったので、最も安全な選択肢はスタートはやり直しとし、もう一度フォーメーションラップを行うことだと考えた」
マーシャルがクビアトに警告灯を点けたことに対しては、確固たる答えが得られていない。しかしグリッド上でマシンに小さな出火があり、チームスタッフがこれに対応していたことから、何かしらの問題が予見されたのではないかと考えられる。ホワイティングはこの件について、以下のように説明した。
「ビデオからはクビアトのマシンに問題がないことが明らかにわかったし、本人もサインを出してはいなかったで、マーシャルがナーバスになりすぎていたのかもしれない。なぜボタンが押されたのかに対しての完璧な説明にはならないが、プレッシャーがかかると人は思わぬことをするものだ」
「何にしても重要なのはスタートするにあたって、安全面に不確実な要素があったことだ。だからやり直すことにした。誰かが原因になったわけではなかったので、ピットレーンからスタートしたドライバーはいなかった」
(Translation:Akane Kofuji)
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています
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