2015年F1ハンガリーGPの日曜決勝で、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは5位、ジェンソン・バトンは9位だった。
■マクラーレン・ホンダ
レーシングディレクター エリック・ブーリエ
昨日の午後の予選では、信頼性の問題によって15位(フェルナンド)と16位(ジェンソン)に終わったにもかかわらず、私はレースではもっとずっといいパフォーマンスを発揮できる可能性があると公言した。そして今日、そのとおりのことが起きた。
自分たちより上位のマシンが多数脱落したのは確かだし、我々チームは5位や9位というリザルトでこの輝かしい評価を築き上げてきたわけではない。だが今日獲得した選手権ポイント12点は、この後のサマーブレークの休暇に向かうにあたって士気を鼓舞するはずだ。
2015年シーズン前半戦は、マクラーレン・ホンダのメンバー全員にとって極めて困難なものだった。しかし我々は常に互いに支え合い、励まし合ってきた。今後もそれは変わらない。人事を尽くして作業に当たり、徐々にトップの位置に復帰するのだ。また、忘れてならないのは、我々のドライバーたちはコース上でもそれ以外でも、今日だけでなく毎日、非常に立派な働きをしているということだ。
目指す場所にたどり着くには時間がかかるだろう。それは承知している。だがいつか必ずたどり着いてみせる。それを約束しよう。
最後にあと5つ、申し上げたいことがある。
第一に、今日のレースは本当に素晴らしかった。ここハンガロリンクの観客も、自宅で見ていた世界中のファンも、心から楽しんでくれたはずだ。我々は時に批判を受けるものの、今日のレースには、F1が今も素晴らしいスポーツであるということを非常にいい形で宣伝する効果があったと思う。
第二に、今週末、ジュール(・ビアンキ)を思い、彼に敬意を払い、全員がほとんど家族のように強く団結していたことを我々は誇りに思っていいと思う。彼がいないことを、ここだけでなく世界中の大勢の人々が強く意識した。
第三に、我々の親愛なるなる友、アキ(ヒンツァ医師。マクラーレンのドクター)にメンバー全員からのメッセージを送りたい。彼は最近腹部にがんがあると診断された。友よ、気持ちを強く持ち、闘い続けてほしい。皆があなたを応援している。
第四に、マクラーレン・ホンダのスタッフ全員に心からお礼を言いたい。ブダペストの現場にいるスタッフだけでなく、ウォーキングとさくらのスタッフ全員が今までほとんど報われることがないままに、絶え間なく作業に当たってくれている。皆、いい休暇を送ってほしい。それだけの働きをしたのだ。いつか成功する日が来る。私の言葉を信じてほしい。
第五に、最後になったが大事なことを言いたい。世界中にいる我々チームのファンを称えたい。彼らほど忠実で情熱的なファンは他のどこにもいない。あなた方の揺るぎない気持ちが我々にとってどれほど助けになることか。この場で敬意を表したい。あなた方は心から #BelieveInMcLarenHondaを実践してくれている。