F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

ピット作業の課題に悩むキック・ザウバーF1。日本GPでのトラブル再発にボッタスも「がっかり」

2024年4月11日

 バルテリ・ボッタスは2024年F1日本GPで、キック・ザウバーのタイヤ交換の課題によって角田裕毅(RB)と最後のポイントを争う可能性を失った。同じラップで2回目のピットストップを行ったRB、ハース、アストンマーティンのドライバー全員は、それをチャンスとしてボッタスを追い抜いていった。


 ボッタスは1回目のスタートで2台のRBを抜いて11番手に浮上したが、レースは1周目に起きたクラッシュによって赤旗が掲示。2回目のスタートでは新品のソフトタイヤに履き替えて臨んだものの、リスタート後すぐに角田とエステバン・オコン(アルピーヌ)にポジションを奪われ、アンチストールを起こしたニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)にも阻まれて、早い段階で12番手に下がってしまった。


 リスタート後、ボッタスはオコンをオーバーテイク。その間、前を行く角田はライバルを抑えるなかで勢いを失ってしまったため、チームはボッタスをピットに呼び戻してまずまずのストップを行い、ボッタスは電光石火のアウトラップで角田をアンダーカットに成功した。この時点では、現実的に10位争いができるドライバーたちの前を走っていた。

バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)
2024年F1第4戦日本GP バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)


 キック・ザウバーは、ライバルたちが自分たちの無線に耳を傾けていることに気づいていたので、ピットインのコールをできるだけ遅らせたが、ボッタスがピットレーンに入るとすぐにライバルの角田、ローガン・サージェント(ウイリアムズ)、ストロールも続いた。


 しかし2回目のピットストップは1回目よりも1.1秒遅く、ボッタスは立ち往生したままとなってRBとアストンマーティンに抜かれ、ポイントを獲得するチャンスはその場で終わってしまった。


 ボッタスはレース後に、「ポイント圏内を走っていたのでがっかりしている」と悔しさをにじませた。


「2回目のピットストップで僕たちは終わってしまった。ピット作業でちょっとした問題があり、すべてのライバルに後れをとってしまった。僕たちがピットストップでまだ100%の力を出せていないことは誰もが知っている。残念ながらまた問題が起こり、集団の最後尾になってしまった」


「とくに今回はハースがストレートでとても速そうだったし、このコースはオーバーテイクが簡単ではない。結果が示しているよりもずっとよいペースがあったと思うので、残念だ」


 ボッタスは、「マシンのペースが上がったことはポジティブなこと」と鈴鹿での収穫も口にしたが、ピットストップの問題のせいで入賞を逃したのは4戦で2回目のことであり、彼が失望しているのは明らかだ。

バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)
2024年F1第4戦日本GP バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)


 一方、レースエンジニアリング責任者であるセビ・プホラルは「今回の我々のピットストップには満足できた部分もあった」と異なる意見を述べている。


「一部のライバルがさらに速いピットストップを行っているのは分かっているが、我々にとってはまだ改善中のことだ。今日は大きな進歩を遂げたし、アクシデントもなく信頼できるものだったと言える。我々がこれまでに抱えていたすべての問題を考えると、ピットストップは信頼性も高く一貫性を保つことができていた。そのことはポジティブに捉えられるだろう」


 角田裕毅をはじめとするライバルがピットストップからさらなるチャンスを得て、それを最大限に活かしたことを認めたプホラルは、今後に向けた自信を示して日本GPを締めくくった。


「ここでは前よりも良いパフォーマンスを見せることができたうえに、次のレースではさらに多くのパーツを投入する。近い未来、自分たちがすぐにチャンスをつかめるよう願っている。そのためにチームとしてはピットストップを改善し、マシン開発も続ける必要があるのだ」

バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)
2024年F1第4戦日本GP バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)

バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)
2024年F1第4戦日本GP バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)



(GrandPrix.com
Translation: AKARAG)


レース

11/1(金) フリー走行 23:30〜24:30
スプリント予選 27:30〜28:14
11/2(土) スプリント 23:00〜24:00
予選 27:00〜
11/3(日) 決勝 26:00〜


ドライバーズランキング

※メキシコシティGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン362
2位ランド・ノリス315
3位シャルル・ルクレール291
4位オスカー・ピアストリ251
5位カルロス・サインツ240
6位ルイス・ハミルトン189
7位ジョージ・ラッセル177
8位セルジオ・ペレス150
9位フェルナンド・アロンソ62
10位ニコ・ヒュルケンベルグ31

チームランキング

※メキシコシティGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム566
2位スクーデリア・フェラーリ537
3位オラクル・レッドブル・レーシング512
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム366
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム86
6位マネーグラム・ハースF1チーム46
7位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム36
8位ウイリアムズ・レーシング17
9位BWTアルピーヌF1チーム14
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第19戦アメリカGP 10/20
第20戦メキシコシティGP 10/27
第21戦サンパウロGP 11/3
第22戦ラスベガスGP 11/23
第23戦カタールGP 12/1
  • 最新刊
  • F1速報

    Rd17 アゼルバイジャン&Rd18 シンガポールGP号