ASTON MARTIN RED BULL RACING関連記事
ホンダF1田辺TDレース後会見:3連戦の初戦は好調「今の力を出しきれた」とレッドブルのW表彰台に喜び
2020年12月1日
ロマン・グロージャン(ハース)の大事故で幕を開けたF1第15戦バーレーンGP決勝レース。「4台完走、4台入賞」にはあと一歩届かなかったものの、「内容、パフォーマンス的には、それに匹敵する結果を得られた」と、ホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターは語る。なかでも苦戦の続いたアレクサンダー・アルボンが今季2度目の表彰台を獲得し、レッドブル・ホンダとして初めてのダブル表彰台を得られたことを素直に喜んでいた。
────────────────────
──開始早々、ものすごい事故が起きました。
田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):あのクラッシュには、一瞬ヒヤリとしました。グロージャンが自力で炎のなかから脱出できたことは、本当によかったです。クルマが半分にちぎれるようなそんな大事故でも、今のF1はドライバーの命を守ってくれる。それほど安全性が向上していることに、改めて驚くとともに安心しました。
──レースを総括してください。
田辺TD:3連戦の初戦でしたが、好調に終えられたと思います。もちろん(ルイス)ハミルトンを破ることができなかったのは残念ですが、今の力を出しきれたかと。レッドブルのダブル表彰台には、非常に喜んでいます。ラッキーな部分もありましたが、アルボンがきっちりフェルスタッペンに続く結果を出した。棚ぼたを拾える走りができていたということです。
──アルファタウリに関してはいかがでしょうか。
田辺TD:(ダニール)クビアトは不運な展開で、11位でした。一方の(ピエール)ガスリーはチーム戦略、本人の走りのおかげもあって、6位入賞を果たせた。4台完走はしたものの、4台入賞には一歩届かなかった。ただ内容、パフォーマンス的には、それに匹敵する結果を得られたと思います。
──今季初のダブル表彰台、ホンダとしては復帰以来初の単一チームのダブル表彰台でもあるわけですが、それはどう評価していますか。
田辺TD:1台だけしか上に行けない状況を脱して、アルボンもしっかり結果を出した。チームとして、非常に心強かったですね。
──一方で勝利を逃したなかで、それでも今回のレースでは勝てるチャンスはあったと思いますか。
田辺TD:はい。あったと思いますよ。予選での速さ、レースペースだけを見れば難しかったと思いますが、いろんな要素がうまく噛み合えば、どんなレースでも勝てるとは言いませんが、今日はその可能性は少しあったかなと思います。
──状況によっては勝てた、というのは、田辺さんにとってはうれしいことでしたか。あるいはそれでも勝てなかったのは、悔しいことでしたか?
田辺TD:悔しいというほど、大きなチャンスではありませんでした。
──敗因というか、勝利を掴みきれなかった最大の要因はなんでしょう?
田辺TD:速さ、ですね。予選、レースを含めての速さです。いつもの要因ですが。
──全体的な底上げが必要だということですか。
田辺TD:そうですね。いつも言っていることですが、メルセデスの速さ、チームのマネージメントの巧さ、ドライバーの実力。全部ひっくるめての強さですね。さすがチャンピオンチームであり、我々はまだそこに届いていない。それは、自明です。
ークラッシュしたハースのマシンは、モノコックからパワーユニット(PU)のマウントがそっくり外れた状態でした。田辺さんから見て、あり得ない事故でしたか。
田辺TD:物理の法則を無視したような角度の、ガードレールでしたね。初日のアルボンの事故もそうでしたが、広げて止めてくれればいいのに、逆にドンと止める角度になっていた。今日のガードレールも、支柱とガードレールの強さ、飛び込んだ位置関係から、カッターのようになってしまったのかと。頭は入ったものの、お尻が入らずにちぎれてしまった。
バルクヘッドとパワーユニットがちぎれないように、どこまで強度設計するかというのはあるのですが、さすがにあの状況まで想定すると、PUマウントをガチガチに固めないといけない。それはないでしょうね。ただモノコックがきちんと保護されたことで、ドライバーは保護されている。その意味では、エンジンが飛んでいってもいいわけです。
(取材・まとめ 柴田久仁夫)
関連ニュース
1位 | マックス・フェルスタッペン | 362 |
2位 | ランド・ノリス | 315 |
3位 | シャルル・ルクレール | 291 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 251 |
5位 | カルロス・サインツ | 240 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 189 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 177 |
8位 | セルジオ・ペレス | 150 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 31 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 566 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 537 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 512 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 366 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 46 |
7位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 36 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 14 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |