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【津川哲夫の2019私的新車チェック:ハース】フェラーリパーツを使用も独自エアロを展開。コスパ最強のプライベーターとなるか

2019年2月20日

 4年目を迎えるハースは現在のF1チームのあり方に一石を投じている。セミ・キットカーのスタイルのチームとしフェラーリのワークスパーツの供給を受け、車体とエアロを独自開発する。これまでになかったF1チームの形で、そのハースののニューマシン、VF19がバルセロナテストで初披露された。


 セミ・キットカースタイルと言えども、フェラーリのクローンではなく、あくまでも開発の主体はハースで、VF19にも各所にハースの個性が光っている。モノコックはご存知のように独自設計のダラーラ製だ。それでもエンジン・ギヤボックス、電装品、サスペンションがフェラーリ製となるため、独自設計のモノコックと言えどもフェラーリと大きく変える選択肢は難しく、結果的にフェラーリに似るのは致し方ない。


 それでも表向きもっとも“らしさ”を現すのが外装、つまりエアロだ。


 特にVF19では新規則に対処したハースエアロの個性が、フロアフロントやフロントウイングの処理に強く現れている。ポッドエッジのフェンス処理はハース独特でハースが始めてライバルにフォロワーさえ現れたほど。VF19にもその方式が健在だ。


 フロントウイングも面白い。ナローなエレメントが大きな隙間で重なり、車体中心側エッジは昨年までのトンネルまでとはいかないが、強い巻き込みを造っている。


 今年から施行されるレギュレーションのため、フロントウイングの処理にはまだ誰も答えを出していないため、ライバルを含めて千差万別の形が登場しているのが今年の特徴だ。


 ハースはその中でも個性的なフロントウイングだが、果たしてこの方式がどのようなパフォーマンスを見せるのかはシーズンが進んで見なければ分からない。


 F1でのハース方式に疑問を呈する者もいるが、ビッグワークスだけが上位リザルトを独占する現在のF1では、プライベーターたちが実はもっともコンペティティブで、もっともコスト対効果の高い方法で戦い続けなければならないのだ。そう考えると、ハースのセミ・キットカースタイルはむしろ理想的なチームのあり方なのかも知れない。

ハースF1 2019年型マシン『VF-19』
ハースF1 2019年型マシン『VF-19』



(Tetsuo Tsugawa)




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