F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

フェラーリのみせる“奇妙な”加速。エネルギーマネジメントに秘密あり

2018年8月9日

 フェラーリはハンガリーGPで、同社製パワーユニットのユーザーチームにのみ新スペックを搭載させた。ワークスチームに導入されるのは、夏休み明けのベルギーGPと予想される。


 これよりひとつ前のスペック2導入の際も、フェラーリは同じやり方をしていた。まずモナコでハースとザウバーに新スペックを使わせ、次戦カナダでセバスチャン・ベッテルが同じものを搭載した。これはもちろん、ユーザーチームによる実戦テストの意味合いが強い。


 フェラーリ製PUをめぐってはメルセデスのトト・ウォルフがドイツGPで、「われわれよりストレートだけでコンマ5秒速い」と発言し、大きな話題となった。ところが不思議なのは、すべてのストレートでいつもフェラーリが速いわけではなく、あるストレートに限ってもフェラーリの速度の伸び方は独特なのである。


 ドイツの『アウト・モーター・ウント・シュポルト』誌は先日、ホッケンハイムのターン2立ち上がりからターン6フルブレーキングまでの全開区間の、全20台のGPSデータを公表した。


 それによれば全長850mのこの区間において、最初の200mでは特に大きな変化はない。それが時速225kmを越えた地点から差が出始める。


 フェラーリとメルセデス、そしてフォース・インディアが、他の7チームに先んじるのだ。さらに時速250kmに達すると、突然フェラーリSF71Hだけがライバルたちの前に出るのである。そして最後の50mで、他車がようやく追い付いて行く。


 フェラーリのストレート後半からの加速は、ライバルたちをかなり驚かせている。「確かにかなり奇妙だ」と、ルノーのシリル・アビテブールは言う。


「奇妙=不法というわけではないが、それにしても変わっている。一般的には回生エネルギーを放出するのは、ストレートの立ち上がりだからだ。タイムを稼ぐにはそこでフルパワーを出す。言い換えればできるだけ速い段階で最高速に達するのが、最良の方法のはずなんだ」


 一方、ルノーのパワーユニット部門を統括するレミ・タファンはこう説明する。


「ドライバーがスロットルを全開にする段階で最大のエネルギーを利用できるよう、われわれはエネルギーマネジメントを考えている。なので長いストレートの後半では、時にエネルギー切れを起こすこともある」


「そのためドライバーはその辺りでスロットルを緩めたり、あるいはMGU-Kを切ったりする。ところがフェラーリは、そんな定石とはまったく違う加速のしかたをしてることになるね」



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(Translation:Kunio Shibata)


レース

11/1(金) フリー走行 23:30〜24:30
スプリント予選 27:30〜28:14
11/2(土) スプリント 23:00〜24:00
予選 27:00〜
11/3(日) 決勝 26:00〜


ドライバーズランキング

※メキシコシティGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン362
2位ランド・ノリス315
3位シャルル・ルクレール291
4位オスカー・ピアストリ251
5位カルロス・サインツ240
6位ルイス・ハミルトン189
7位ジョージ・ラッセル177
8位セルジオ・ペレス150
9位フェルナンド・アロンソ62
10位ニコ・ヒュルケンベルグ31

チームランキング

※メキシコシティGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム566
2位スクーデリア・フェラーリ537
3位オラクル・レッドブル・レーシング512
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム366
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム86
6位マネーグラム・ハースF1チーム46
7位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム36
8位ウイリアムズ・レーシング17
9位BWTアルピーヌF1チーム14
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第19戦アメリカGP 10/20
第20戦メキシコシティGP 10/27
第21戦サンパウロGP 11/3
第22戦ラスベガスGP 11/23
第23戦カタールGP 12/1
  • 最新刊
  • F1速報

    Rd17 アゼルバイジャン&Rd18 シンガポールGP号