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【津川哲夫のF1新車チェック】崖っぷちのマクラーレンMCL33。狭小開口部でルノーPUをどこまで冷やせるか

2018年2月26日

 自らを崖っぷちの状況へ追い込んでしまったマクラーレン。新車MCL33ルノーはマクラーレンの真の実力が問われ、まさにナイフエッジな運命を背負わされるマシンとなった。今年のマクラーレンは起死回生がなければ、もう行く道がない。


 そんな状況で生まれたMCL33は、全体が奇麗にまとめられたシンプルなマシンとなった。エアロは昨年よりレーキ重視にフロアが前傾する形となり、昨年までのように巨大なリヤウイングでダウンフォースを賄い、ドラッグを増やすようなやり方をしないで済むことになりそうだ。この変更だけでも、ストレートスピードは大きく上がるハズだ。

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 MCL33は決して革新的なマシンではなく、今季のレギュレーションへの対応とホンダからルノーへのエンジン/パワーユニット換装がすべてだ。そこに昨年でもできたはずのエアロ開発のアップデートを投入してきた、という印象が強い。フロア・エッジのダブル・スリットは斬新に見えるが、これでは昨年からワイド化したフロアの利点を削ってしまうのではと老婆心が働く。

マクラーレンMCL33

 全体的な造形はシンプルで気持ちよくまとめられているのだが、サイドポッド後方への絞り込みの処理は、かなりクラシックで現代風ではないのが、他チームのマシンと比較するとわかりやすい。

マクラーレンMCL33

 サイドポッドの開口部もシンプルで小型化しているが、温度管理に神経質なルノーPU(パワーユニット)をこの狭いエリアのクーリングシステムでどこまでコントロールできるかは、シーズンが始まってみなければわからない。


 昨年、ルノーPUのパフォーマンスは上がってきたが、シーズン後半で数多くのトラブルに見舞われてきた。今シーズンはそのトラブルにどこまで対処でるかがカナメとなる。特にシーズン3基のPU規則が施行され、1PUで7レースのノルマをルノーPUはどこまで果たせるか。パフォーマンスだけでなく、MCL33ルノーの前途はこの信頼性にもかかっていそうだ。

マクラーレンMCL33





レース

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5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム44
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