【】デビュー戦で7位のベアマン「最大限の仕事ができた」フェラーリが「まるでベテラン」と舌を巻く戦いぶり/F1第2戦
3月10日
2024年F1サウジアラビアGP決勝で、フェラーリのシャルル・ルクレールは3位、病欠のカルロス・サインツの代役を務めたオリバー・ベアマンは、自身初めてのF1レースで7位入賞を果たした。
ルクレールは3周の間、グリッド位置の2番手を守ったが、セルジオ・ペレス(レッドブル)に抜かれ、最終的に3位でフィニッシュ、シーズン初の表彰台という結果になった。ルクレールはファイナルラップに全体のファステストラップを記録した。
ベアマンは、大部分のドライバーがミディアムタイヤでスタートするなか、ソフトタイヤを選び、11番手を維持してファーストスティントを終えた。セカンドスティントでは、角田裕毅(RB)、周冠宇(キック・ザウバー)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)をオーバーテイクして、7番手に浮上。終盤、新しいソフトタイヤを履いたランド・ノリス(マクラーレン)とルイス・ハミルトン(メルセデス)が追い上げてきたものの、ベアマンはミスなくポジションを守り切った。
チーム代表フレデリック・バスールは、ベアマンのデビューレースについて、次のように語った。
「彼をマシンに乗せた経緯からして、特に具体的な期待はしていなかった。だが彼はこの2日間、まるでベテランのように、素晴らしい仕事をした。スタートにしてもピットストップにしても、彼にとっては初めてのことだったが、何の問題もなかった。無線でのフィードバックも常に冷静で正確だったし、周回を重ねるうちに彼の自信は増していき、終盤、ふたりの偉大なるドライバー、ランドとルイスを抑えきることができた」
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=3位(50周/50周)
2番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
今日は自分たちのポテンシャルを最大限に発揮できた。これ以上の結果を出すことはできなかっただろう。ミディアムタイヤで少し苦労した後、ハードを履くと、最初はトリッキーだったものの、スティントが経過するにつれて良くなっていった。それで、終盤にDRSの力も借りて、ファステストラップを記録することができたんだ。全体的にマシンの感触はよかったよ。
オーリー(ベアマン)は今週末素晴らしい仕事をした。FP3でいきなりF1カーに乗り込んで、しかもそのマシンは乗り慣れたものでもなく、シーズン中、最もチャレンジングなレベルのトラックを走ったんだ。これほど素早く適応するなんて、見ていて本当に印象的だ。彼が週末を通してハッピーでわくわくしているのを見て、僕もとてもうれしかった。しかも彼は素晴らしい仕事をやってのけたんだ。
■オリバー・ベアマン(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=7位(50周/50周)
11番グリッド/タイヤ:ソフト→ハード
F1で初めてのレースをスクーデリア・フェラーリでできるなんて、最高の経験と機会だった。身体的にきつかった。ランドとルイスがソフトタイヤで追い上げてきた終盤は特に厳しかったね。ギャップを維持するために全力でプッシュしつつ、常にミラーを見ながら、集中力が途切れないようにする必要があった。
最初のスティントではソフトで快適に走れていたから、セーフティカーがあれほど早く出てしまったのは残念だった。もちろん、その時にピットインしたのは正しい判断だったし、このリザルトには大満足だ。
今日はすべてを最大限に引き出した自信があるし、楽しいレースができた。この週末のことは決して忘れない。僕にレースの機会を与え、サポートしてくれたチームの全員に感謝したい。
(autosport web)
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