2024年F1第1戦バーレーンGP ダニエル・リカルド(RB)

【】リカルド「順位入れ替えは想定内。角田が冷静になって『1周早く譲るべきだった』と言ってくれるといいね」/F1第1戦

3月3日

 2024年F1バーレーンGP決勝で、RBのダニエル・リカルドは13位を獲得した。

 ソフトタイヤを履いて14番グリッドからスタートし、序盤に15番手にポジションを落として走行。13周目にハードタイヤに交換し、16番手から走行を再開、11番手まで上げたところで35周目にソフトを履いて、最後まで走った。

 最終スティントでは16番手からポジションを上げていき、41周目にはチームメイト角田裕毅のすぐ後ろの14番手に。ハードタイヤを履く角田は前を行くケビン・マグヌッセン(ハース)の約1秒後ろを走っていたが、チームはソフトタイヤのリカルドにチャレンジさせるため、レース終盤にふたりにポジション交換を指示した。

 リカルドは、後ろから来たレースリーダーのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)にポジションを譲った後、マグヌッセンを追ったが、残り5周のなかではオーバーテイクすることができず、0.642秒差の13位でフィニッシュした。

 チームオーダーに不満を持った角田が、フィニッシュ後のクールダウンラップで、リカルドのマシンに接触が心配されるほど寄せてから抜いていくという行為をし、リカルドはそれに対して無線で「一体どうしたんだ」と驚きを示した。

■ダニエル・リカルド(ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チーム)
決勝=13位(56周/57周)
14番グリッド/タイヤ:ソフト→ハード→ソフト

ダニエル・リカルド(RB)
2024年F1第1戦バーレーンGP ダニエル・リカルド(RB)

 今日の僕たちにはポイントを獲得できるだけの力がなかった。ユーズドソフトタイヤでスタートし、レース序盤はとても苦労した。ラインを外れると、グリップがかなり低かったんだ。

 ハードタイヤを履いた中間スティントでは、少しペースが向上したが、それでも苦しんでいると感じていた。そして終盤、新品ソフトコンパウンドを履くと、大幅に良くなった。ようやくペースを発揮できるようになり、前の集団に追いついていった。その時、他のマシンのグループに引っ掛かる形になって、タイヤのグリップを失った。

 ドライバースワップの判断については、予想されていたことであり、指示されたことに驚きはなかった。レース前に、戦略プランについてチームを話し合った。その時点で、僕はユーズドソフトでスタートし、最後に新品ソフトを履くことになる可能性が高かったんだ。

 こういうことになったけれど、気持ちを切り替えて前に進もう。向上するために何ができるか、僕には考えがあるので、来週ジェッダで行われるレースには自信を持っている。

(メディアから、角田の憤りについて聞かれ)レース中には少し感情が高ぶっており、より激しい気持ちになっているものだ。でも(ポジションを入れ替えるようにという)この指示が出たのは驚くようなことではなかった。

(角田がもっと早くポジションを譲れば、マグヌッセンを追い抜くチャンスが高まったと思うかと聞かれ)間違いなくチャンスは高まっただろうね。このタイヤでグリップを少しでも多く発揮しようとしているときには、1周1周が大事になってくるので、こういった指示に(素早く)反応する必要がある。

 僕たちはポイント圏内で走っていたわけではないので、失うものはなかった。僕を前に出して、何ができるかを見てみる、ということだったんだ。

 13位か14位かを気にするドライバーがいるのかどうか分からないが、僕は気にしない。だから、チームがフィニッシュラインの前に、彼を前の位置に戻そうとしたなら、僕はそうしただろう。このポジションは僕にとっては何の意味もないからだ。ポイント圏内でないなら、気にする必要はない。

 ポイント圏内を走っていた場合は、大きな意味があるけどね。9位争いをしているときに彼が僕を前に出して、彼が10位に落ちたとする。その場合、僕が8番手に上がれなかったら、ポジションを元に戻すだろう。でも今日の位置では、意味はなかった。

 24戦のシーズンの最初のレースだ。今日は対立のようなものがあったけれど、僕としては、それによって雰囲気が決定づけられるようなことは望んでいない。このことについては、これから正直にミーティングで話すだろう。彼が冷静になって、「1周早く譲るべきだった」と言えるようになればいいね。

(クールダウンラップでの角田の行為について聞かれ)どうかな。僕としては、無線で話して、冷静さを保とうとした。あれはちょっと未熟だったね。彼は明らかにチームオーダーにいらいらしていたんだ。

ダニエル・リカルド(RB)
2024年F1第1戦バーレーンGP ダニエル・リカルド(RB)


この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)