【】ルクレール2位「優れたマシンがあったし、戦略も正しかった」コンストラクターズ逆転ならず悔しさ:フェラーリ/F1第23戦
11月27日
2023年F1第23戦アブダビGPの決勝で、スクーデリア・フェラーリはシャルル・ルクレールが2位表彰台を獲得。チームメイトのカルロス・サインツは18位完走扱いでシーズン最終戦を終えている。
2番グリッドからレースに挑んだルクレールは、1周目にポールスタートのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を攻め立てるも攻略ならず、その後はタイヤマネージメントとギャップ管理に集中する。レース終盤にはセルジオ・ペレス(レッドブル)に2番手の座を譲るも、ペレスに5秒加算ペナルティが科されたため2位表彰台を獲得した。
一方のサインツは16番グリッドからレースをスタートし、23周目のピットストップでハードタイヤから再びハードへと交換。セーフティカー導入を狙い、長いセカンドスティントを走ったが、セーフティカーが導入されることはなかった。サインツは残り2周でソフトタイヤに履き替えたが、チームはリタイアを決断し、18位完走扱いでレースを終えている。
最終戦アブダビGPを終えたフェラーリは、ルクレールがドライバーズランキング5位、サインツがドライバーズランキング7位、コンストラクターズランキングは3位でシーズンを終えている。
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=2位(58周/58周)
2番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード
今日はとても優れたマシンがあったし、戦略も正しいものだった。ミディアムタイヤなら何周も激しくプッシュできたはずだったし、2位の座が危うくなることは一度もなかった。
残念ながら、最終的にチェコ(ペレス)が5秒ペナルティを受けたことが僕たちに大きく影響した。フィニッシュに近づくなかで、僕はチェコがジョージ(・ラッセル/メルセデス)に対するギャップを築けるよう手助けしようとした。
チェコが5秒ペナルティを消化してもジョージの前でフィニッシュできるようにね。そうすれば僕たちは(コンストラクターズランキングで)メルセデスより上の順位になるはずだったからだ。
このシーズンを振り返ってみるとポジティブなシーズンだったと言える。僕たちは限界までプッシュできないマシンで1年をスタートした。問題が何かは分かっていたけど、状況を変えるには時間がかかった。日本GP以降、僕のフェラーリはまったく違うマシンになって、とても良い結果が出せるようになった。
シーズン中には残念ながら、良いポジションにいながら得点を逃す場面が何度かあった。3番手だったのにリタイアになったバーレーンGPや、予選でフロントロウを獲得したけど実際にレースをスタートできなかったブラジル(サンパウロ)GPのことを考えている。
学んできたことを冬の間にすべて活かし、来シーズンは開幕から競争力を発揮できるよう願っている。応援を続けてくれるファンたちに、何かお返しをしたいと思っているんだ。
■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=18位(57周/58周)
16番グリッド/タイヤ:ハード→ハード→ソフト
ラスベガスGPとアブダビGPでの過酷なダブルヘッダーだったけど、望んでいたようにシーズンを終えることはできなかった。
今日のレースは決して簡単なものではなかった。ハードタイヤでの第1スティントはリスクが高く、計画どおりにはいかなかった。そこから僕たちのレースは少し危うくなった。
セーフティカーを待ち望んでいたけれど、導入されることはなかった。コンストラクターズ選手権で2位を逃したのは本当に痛いことだけど、この1年を通じてポジティブなことはたくさんあった。(今後は)当然だけどもっとうまくできたはずのことについて取り組んでいくつもりだ。
シーズン中に信じられないほどの努力をしてくれた、現場とマラネロにいるチーム全体に感謝したい。そして絶え間なくサポートをしてくれたファンひとりひとりに、大きな感謝を送りたい。
僕たちは冬の間に態勢を立て直して、来年はもっと強くなって戻ってくるよ。Grazie a tutti e Forza Ferrari sempre.(みんなありがとう。フェラーリはいつだって最強だ/イタリア語)
(autosport web Translation: AKARAG)
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