2015.11.30

跳ね馬を牽制「チーム間の情報共有禁止」を明文化


来季から参戦するハースと提携するフェラーリ。他チームを利用して開発を進めることができないよう、あらかじめ抜け穴が塞がれた
(c)XPB Images
 FIAは、メルセデスが開発競争の火種になると指摘したレギュレーション上の抜け穴を塞ぐための決定を下した。

 今季ダブルタイトルを獲得したメルセデスは、2015年F1スポーティング・レギュレーションの別表6パーツリストと、別表8空力テストの制限について多数の不明瞭な点があると申し立てていた。メルセデスは将来を見据えた上で、レギュレーションの明確化を図る機会だと主張した。

 メルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフは、このまま抜け穴が残されて利用された場合、規模の大きなチームがジュニアチームを使用して開発スピードを早めることがあると考えている。たとえば来季F1に参入予定となっているハース・チームは、フェラーリからバックアップを受ける契約があり、多数のパーツや風洞施設の使用権が提供される。

 現時点ではメルセデスとFIAの間でやりとりされた文書の中で、ハースやフェラーリといった名前は出ていない。しかしウォルフはアブダビGPの予選日に、もし何のチェック体制もない現在のルールが許されるのであれば「開発を全力で進めるために、いくつの企業やパートナーと契約をするかといった競争になる」と警告した。

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