2024年F1第4戦日本GP シャルル・ルクレール(フェラーリ)

【】ルクレール、“原因不明のペース不足”で予選8番手「レースでは速いはずだが、ここは追い越しが困難」/F1日本GP

4月7日

 2024年F1日本GPの予選で、フェラーリのシャルル・ルクレールは8番手、カルロス・サインツは4番手だった。

 FP3開始時、FIAは、ルクレール車にギヤボックスケースおよびカセット(GBX C & C)、ギヤボックスドライブライン、ギヤチェンジコンポーネントおよび補助コンポーネント(GBX DL)のそれぞれ2基目が入れられたことを発表した。シーズン中に使用が許される基数内であるため、ペナルティは受けない。

 予選Q1でサインツはソフトタイヤ1セットのみを使用したが、ルクレールは2セット目を投入。そのためルクレールはQ3を1セットのソフトで戦わなければならなかった。アタックを2回行ったサインツは4番手。ルクレールは他のドライバーたちとは異なるタイミングでコースに出て1回のみのアタックを行い、暫定7番手タイムを出した後、2回目のアタックを行った他車に抜かれて、8番手に落ちた。

 困難な予選だったと認めるフェラーリは、「FP3からSF-24が1ラップにおいてペースが欠けていることは明らかで、予選でも状況はあまり改善されなかった」と述べた。

「しかしフリー走行から見て、SF-24はレースでの競争力が高いことが分かっている。タイヤのデグラデーションをコントロールできているようだ。ライバルのなかにはそれができていないマシンもある。レースでの目標はポジションを上げることだ」

 フレデリック・バスール代表は「全体的に予選結果はあまりよくなかった」と振り返った。

「カルロスはまずまずだったが、シャルルは、Q2を通過するためにソフトタイヤを2セット使わなければならなかったことの代償を支払った。だが、ふたりともレースペースは問題ないので、ポジションを上げて、良い結果を持ち帰れると、私は確信している」

シャルル・ルクレールとカルロス・サインツ(フェラーリ)
2024年F1第4戦日本GP シャルル・ルクレールとカルロス・サインツ(フェラーリ)

■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
FP3 10番手(1分30秒383:ソフトタイヤ/25周)
予選 8番手(Q1=4番手1分29秒338:ソフトタイヤ/Q2=9番手1分29秒196:ソフトタイヤ/Q3=8番手1分28秒786:ソフトタイヤ)

 今日の予選には満足していない。走っていてマシンのフィーリングはとても良かったけれど、ペースはなかった。データを見て実際に何が原因だったのか調査するつもりだ。

 今年の僕たちのマシンは、予選ペースよりも決勝ペースの方が少しだけ強い。ただ、このコースはオーバーテイクが非常に難しいから、良いスタートを決めて、どんなチャンスも生かし、順位を取り返して上位に浮上することを目指す。

(予選後にメディアに語り)予選8番手に終わった場合、ひとつのコーナーでミスがあったとか、セットアップが間違っていたなど、何らかの説明がつくものだ。でも今日はすべてが問題ないと感じた。バランスは完璧な状態からさほど離れていない。ラップを走り終えた時の感触では、「オーケー、すごく良いラップだった」と思うのだが、ボードを見ると、1秒遅いんだ。

 通常、こういうことが起きる場合には、タイヤとタイヤの温度を上げるやり方に目を向ける。今日はさまざまなことを試したけれど、うまくいかなかった。今のところ答えがない。

 予想していたよりも、ライバルとのギャップが大きい。マシン特性と鈴鹿との相性が、レッドブルほど良くないことが原因なのかもしれない。不思議だよ。僕たちのロングランはかなり良い。ただ、鈴鹿はオーバーテイクがかなり難しいからね。オーバーテイクできるだけのペースを発揮できるなら、素晴らしいレースになるだろうけど、難しいだろう。

シャルル・ルクレール(フェラーリ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)
2024年F1第4戦日本GP シャルル・ルクレール(フェラーリ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)

■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
FP3 7番手(1分30秒171:ソフトタイヤ/27周)
予選 4番手(Q1=6番手1分29秒513:ソフトタイヤ/Q2=6番手1分29秒099:ソフトタイヤ/Q3=4番手1分28秒682:ソフトタイヤ)

 今日は自分たちのポテンシャルを最大限に引き出せたと思うから、予選とQ3でのラップには満足している。

 FP3から見て、今週末はシングルラップでのペースが少し足りないことは分かっていた。でも4番手からのスタートになって、明日の戦いに向けて良いポジションにつけることができた。

 レースペースの面では良いステップを踏んできたし、レース中にもそれを生かして、表彰台を争えることを願っている。レッツゴー!

カルロス・サインツ(フェラーリ)
2024年F1第4戦日本GP カルロス・サインツ(フェラーリ)


この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)