【】フロントロウ独占でタイトル決定戦に臨むマクラーレン、最大の懸念は同士討ちか「今夜、ルールを定める」とCEOブラウン
12月8日
2024年F1アブダビGPの予選で、マクラーレンのランド・ノリスはシーズン8回目のポールポジションを獲得、オスカー・ピアストリが2番手に続いた。
Q3最初のランでノリスは2番手。ピアストリは3番手タイムを出したが、そのタイムはトラックリミットでいったん取り消された後、復活するという混乱した状況に。そんななかで2回目最後のアタックが行われ、まずピアストリが暫定トップに立ち、ノリスがそのタイムを更新し、0.209秒差をつけて、ポールポジションを獲得した。
現在ポイントランキングトップのマクラーレンの獲得ポイントは640ポイント、2位で追うフェラーリは619ポイントで、両者の差は21ポイントとなっている。土曜時点の暫定グリッドで、フェラーリは3番手にカルロス・サインツ、パワーユニットのエレメント交換を行ったシャルル・ルクレールが19番グリッドからのスタートが予定されており、マクラーレンは圧倒的に有利な状況だ。
ドライバーたちは、自分の優勝よりタイトル獲得を優先すると述べているが、CEOザク・ブラウンは、『Sky Sports F1』に対し、ふたりがアクシデントを起こさないように、ルールを設けると述べた。
「我々は今夜、いくつかルールを決めるつもりだ。ただ、ドライバーたちは状況を正確に把握している。だから彼らに細かく話をする必要はないだろう。彼らはどういう計画であるかを知っていると思うからね」
マクラーレンがコンストラクターズタイトルを獲得すれば、1998年以来、9回目の快挙となる。
■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
FP3 2番手(1分23秒626:ソフトタイヤ/15周)
予選 1番手(Q1=10番手1分23秒682:ソフトタイヤ/Q2=5番手1分23秒098:ソフトタイヤ/Q3=1番手1分22秒595:ソフトタイヤ)
チームにとってとても良い一日だった。フリープラクティスではずっと速さを発揮できていたが、予選では期待していたよりも少し苦労した。でもQ3最後に強力なラップを走ることができ、2台揃ってフロントロウを確保することができたので、とても満足だ。
今週末、チームは素晴らしい仕事をしてきた。明日のレースに向けて集中力を維持していく。
(予選トップ3記者会見で語り)ザクは、僕たちがトップ2を独占した時の方が、そうでない時より、緊張するみたいだよ。
■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
FP3 1番手(1分23秒433:ソフトタイヤ/16周)
予選 2番手(Q1=8番手1分23秒640:ソフトタイヤ/Q2=6番手1分23秒199:ソフトタイヤ/Q3=2番手1分22秒804:ソフトタイヤ)
フロントロウを独占でき、チームにとって素晴らしい結果を出すことができた。仕事はまだ終わっていないけれど、明日有利なポジションで臨めるのは良いことだ。
ラップタイムが抹消され、その後、復活した。でもその後僕は、ターン1で必要以上にスペースをあけて走ったため、最後のランでは少しタイムを失うことになった。それでもまだ良い位置にいる。今はとにかく集中し続ける必要がある。明日、やるべきことがたくさんあるからね。
(予選トップ3記者会見で語り)チャンピオンシップを獲得するためにやれることは何でもやるつもりだ。それが明日の最大の目標だ。ふたりともレースで優勝したいという気持ちはある。でも、誰もがそれ以上に強く、タイトルを獲得することを願っているんだ。だから、それを実現するために頑張り、そのうえで、楽しみたいと思っている。
(autosport web)
オスカー・ピアストリ関連記事
- ピアストリ、フェルスタッペンとの接触で10位「僕のレースは悲惨だったけど、マクラーレンが勝ったから、それでいい」
- フロントロウ独占でタイトル決定戦に臨むマクラーレン、最大の懸念は同士討ちか「今夜、ルールを定める」とCEOブラウン
- マクラーレンは3、4番手で2列目確保「フェラーリの前にいることは選手権争いの助けになる」/F1第23戦
- ピアストリ、スタート違反でペナルティ「厳しい夜だった。7位が精一杯」首位マクラーレンとフェラーリの点差が縮小
- PPのノリス、赤旗で後退しタイトル争いにも打撃「ライバルはラッキーだったが、僕は不運だった。戦略に誤りはない」
- チームオーダーでスプリントの勝利を得たノリス「誇れることではないが、タイトルのため必要だった。オスカーに感謝」