【】世界各国のグランプリ、チケットの売れ行きは?

9月5日

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 F1人気の低下が叫ばれ、ヨーロッパのグランプリでさえチケットの売り上げ不振と赤字で開催断念を検討しているといわれる昨今ですが、本当にチケットは売れていないのでしょうか?

 まず、今最も観客が多いグランプリと言えばイギリスGPで、決勝日には約12万人が訪れます。2012年の開催以来大人気のオースティンのUSGPも10〜11万人で、オーストラリアGPは11〜12万人、モンツァは8〜9万人。新興のアブダビやシンガポールも人気ではありますが、観客席の数自体がさほど多くないこともあって観客数は5〜8万人程度です。

 チケットが完売しているのはイギリスGPくらいのものですが、シンガポールやアブダビ、オースティン等は3日間で50万円以上するパドッククラブのチケットは完売で、特にアブダビは最も人気が高いそうです。その背景には、富裕層がこうした開催地でのF1だけでなくリゾートも合わせて愉しむことができるグランプリを好むことと、チーム側もこうした特別なグランプリに重要なゲストを招待するという理由があります。

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 そんな中で、人気が低迷していると言われる昨今でも9〜10万人が来場する鈴鹿の日本GPは、世界的に見ても多くのチケットが売れているグランプリのひとつなのです。

 今季は日本人ドライバーが不在でマクラーレン・ホンダも不振、さらに開催日程もシルバーウィークの直後とマイナス要素が重なってはいますが、現時点では昨年よりも多くのチケットが売れているとのこと。完売とまでは行かなくとも、今年も大勢のファンで盛り上がる鈴鹿が見られることでしょう。