【】F1 Topic：『眠らない街』ラスベガス。空港内にも遊べるスポット、グランプリはド派手な演出で幕開け

11月17日

　F1ラスベガスGPへ初めて来た。ラスベガスという名前はスペイン語で『肥沃な土地＝ベガス』を意味する女性名詞で、ラスはその女性名詞につける定冠詞。元々はネバダ砂漠のなかにあるオアシス的な存在で、1840年代にカリフォルニア州で金が発見されてアメリカ東部からカリフォルニアに向かうゴールドラッシュが起こるときに、砂漠のなかの中継地点として栄えた。カジノの街として栄えたのは、第二次世界大戦後のこと。眠らない街として知られ、着陸体制に入った飛行機の窓から下を見下ろすと、このような光景が広がっていた。

　ラスベガスがカジノの街として栄えたのは、フラミンゴ・ホテルがホテル内にカジノを作り、成功したからだったと言われている。そのフラミンゴ・ホテルはいまでもあり、ちょうどバックストレートの中間地点のイン側にある。

　フラミンゴ・ホテルがカジノを経営して大成功を収めたのを見て、多くのホテルがカジノを経営。いまでは、空港のなかにもあちこちにカジノが設置されている。

　カジノ客の増加によって多くの観光客がラスベガスを訪れるようになったため、ホテル側はカジノだけでなく、観光客を引き込むために、ショーにも力を入れるようになって、ラスベガスはエンターテイメントの街に発展。空港にはラスベガスを訪れた、さまざまなアーティストの写真も飾られていた。11月17日からはフラミンゴ・ホテルと道路を挟んで向かいにあるシーザース・パレスというホテルのイベント会場でロッド・スチュワートがコンサートを行う。

　コンサートといえば、ラスベガスGP開幕前日の11月15日（水）には、前夜祭ともいえるオーニングイベントが開催され、アンドラ・デイやジャーニーなど9組の著名なアーティストたちによる贅沢なパフォーマンスが行われ、グランドスタンドのファンやパドッククラブのゲストたちを盛り上げていた。

　F1史上、最もド派手な演出で幕を開けたラスベガスGP。木曜日から始まるコース上の戦いでは、果たしてどんなドラマが待っているのか……。