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【】パドック裏話:イギリスGPのパドックに現れた11番目の新チーム

7月19日

 F1ジャーナリストがお届けするF1の裏話。第11戦イギリスGP編です。

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 このところ、F1に新たに参入するチームについて、あるいはそもそも新チームを受け入れる余地があるのかについて、多くの議論がかわされている。そうしたなか、シルバーストンで「11番目のチーム」が登場したことは、反対派にとってはありがたくない出来事だったかもしれない。

 ただし、この11番目のチーム、APXGPは架空のもので、F1を題材とした新しい映画(タイトルは未定らしい)の撮影のため、ピットレーンに姿を現したのだった。



 特に木曜には、この新チームが大いに注目を集めた。フェラーリとメルセデスのピットの間に、本物そっくりのガレージのセットを設けたからだ。すぐ隣でフェラーリのピットストップ練習が始まると、APXGPのチームメンバー(もちろんプロの俳優たち)は、スクーデリアのメカニックの動きに目を見張っていた。だが、その間にも大勢の関係者たちが、ガレージセットの方を夢中になって覗き込んでいたのは、いささか奇妙な光景ではあった。

 それから週末全体を通じて、撮影クルーにとっては厄介な状況が何度か生じた。まず、F1とFIAから「撮影部隊は無視して、いつもどおりに仕事をしてほしい」との要請があったにもかかわらず、木曜のパドック内での撮影は大勢の見物人を集めてしまった。チームメンバーやメディア関係者でさえ、なかなか好奇心には抗えないのに、これが一生に一度のパドック訪問かもしれないゲストたちに同様の対応を求めるのは、どう考えても無理な話だった。


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