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【】パドック裏話:招待客の思い出作りに主催者側もあの手この手

4月12日

 F1ジャーナリストがお届けするF1の裏話。第3戦オーストラリアGP編です。
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 リバティメディアがバーニー・エクレストンを追い出して、F1を支配するようになって以来、パドックはすっかり様変わりした。かつては限られた人々だけが出入りを許され、現在よりもずっと静かで落ち着いていた場所が、いまでは招待客を歓待する空間として使われている。チームの人々の仕事場とその周辺には、以前よりはるかに多くの人がいて、はるかに多くのイベントが催されるようになったのだ。

 それに加えて、各国のレース主催者の裁量に任される範囲も拡大され、彼らもまた競い合うようにパドックで華やかな催しを開いている。大事な招待客に生涯忘れられない一日を過ごしてもらおうと、そうしたイベントは賑やかになっていく一方だ。

 もちろん、オーストラリアGPの主催者も例外ではなかった。彼らはメルボルンの週末を盛り上げる方策のひとつとして、きわめてイギリス的なある人物を雇った。何やら奇妙な話と思われるだろうか。では、少し説明をさせていただこう。


 ティックトックやインスタグラムなどで、トロイ・ホークという名のコメディアンをフィーチャーしたアカウントがあり、この人物は自らを「グリーターズ・ギルド」(注:グリーターとは「出迎え係」の意)の創立者と称している。彼の「仕事」は様々なシナリオの中で、ユーモアと親しみを込めた言葉をかけながら人々を歓迎することなのだ。動画の大部分はイギリスで撮影されており、ホークはウェザースプーン(注:安価なパブチェーン)からスーパーマーケットのテスコまで、まさにありとあらゆる場所で人々を出迎えている。


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