【】フェルスタッペン逆転ポール。ホンダがメルセデスPUの予選全戦制覇を阻む「最後に一矢報いた」と田辺TD【F1第17戦】
12月13日
2020年F1アブダビGPの土曜予選で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがシーズン初のポールポジジョンを獲得、アレクサンダー・アルボンは5番手だった。アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトは7番手、ピエール・ガスリーは10番手となり、ホンダのパワーユニット(PU/エンジン)搭載車全4台がトップ10に入った。
フェルスタッペンはQ1で4番手(1分35秒993)、Q2で3番手(1分35秒641)。Q3最初のランを終えた段階でメルセデス勢に割って入る2番手となり、最後のアタックでタイムを大きく更新し、1分35秒246でトップに立った。2020年シーズン、メルセデスエンジン搭載車以外がポールポジションを獲ったのはこれが唯一となる。2番手バルテリ・ボッタス(メルセデス)との差は0.025秒だった。フェルスタッペンは決勝をミディアムタイヤでスタートする。
アルボンはQ1で7番手(1分36秒106)、Q2ではミディアムタイヤでのラップがトラックリミット違反により取り消されたため、ソフトタイヤでアタックし直し、4番手(1分35秒654)でQ3に進んだ。Q3で5番手(1分35秒571)を獲得、決勝はソフトタイヤでスタートする。
クビアトはQ1で8番手(1分36秒459)、Q2で9番手(1分36秒214)、Q3で7番手(1分35秒963)に入った。決勝はソフトタイヤでスタートする。
ガスリーはQ1で11番手(1分36秒545)、Q2で10番手(1分36秒282)、Q3で10番手(1分36秒242)、決勝はソフトタイヤでスタートする。予選9番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)が3グリッド降格ペナルティを受けるため、ガスリーは暫定で9番グリッドを与えられている。
■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
シーズン最終戦の予選は、フェルスタッペン選手がポールポジションを獲得。ホンダのPUを搭載する2チーム・4台がQ3に進出してトップ10入りを果たし、明日のレースに向けて非常にポジティブな結果が得られました。
今シーズン、ここまで16戦連続でメルセデス勢にポールポジションを獲られていましたが、今年最後の予選で一矢を報いることができ、本当にうれしく思っています。
トップ3は0.1秒以下の僅差。加えてトップ10が1秒以内の差に入るという厳しい戦いの中で、フェルスタッペン選手以外の3台についても、アルボン選手が5番手、クビアト選手が7番手、ガスリー選手が10番手という結果を獲得してくれました。
明日は、今シーズン最後のレースになります。予選に続いて、レースも非常に接近した戦いが予想されますので、ドライバー、チームと一丸になって悔いのない形でレースを走り切り、よい結果でシーズンを締めくくれられればと思っています。
(autosport web)
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