【】ホンダ勢は6位が最高位「予選までは好感触だったが残念な結末に。残り3戦でいい結果を目指す」と田辺TD【F1第14戦】
11月16日
2020年F1トルコGP決勝で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは6位、アレクサンダー・アルボンは7位だった。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトは12位、ピエール・ガスリーは13位で、入賞は果たせなかった。
ウエットコンディションのこの日、58周のレースをフェルスタッペンはフロントロウ2番グリッドからウエットタイヤでスタート、11周目にインターミディエイトに替え、その後、18周目と43周目にもインターミディエイトへの交換を行った。フェルスタッペンはスタートでポジションを落とし、1周目を終えるころには4番手に。セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)の後ろを走り、1回目のタイヤ交換の後、ベッテルの前、レーシングポイントのランス・ストロールとセルジオ・ペレスの後ろの3番手を走行。ペレスを抜こうと仕掛けたが、スピンを喫し、タイヤ交換を行い8番手に。37周目には3番手に復帰するが、タイヤの摩耗により再度ピットインし、7番手に落ちた。再びスピンする場面もあったが、アルボンを抜いて6番手に上がり、その位置でフィニッシュした。
アルボンは4番グリッドからウエットタイヤでスタート、12周目にインターミディエイトに履き替え、34周目に再度インターミディエイトに交換して走り切った。1周目に5番手に落ち、他車のピットインによりいったんトップに立った後、最初のタイヤ交換を行い、6番手に。ミスをしたルイス・ハミルトン(メルセデス)を抜き、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)もパスし、フェルスタッペンのピットインで3番手に浮上。前の2台を追うが、タイヤが消耗し、ターン4でスピンを喫する。タイヤ交換を行ったアルボンは、6番手で復帰、終盤フェルスタッペンに抜かれて7位でフィニッシュした。
クビアトは16番グリッドからウエットタイヤでスタート(予選は17番手)、8周目にインターミディエイトに交換する1回ストップで走った。1周目に12番手に浮上、ピットストップの後18番手に落ち、そこからステイアウトしてポイント圏内を目指すが、12位フィニッシュと、わずかに届かなかった。
予選は15番手のガスリーだったが、スタート前に、「パワーユニットエレメント交換承認についての違反」によるペナルティで19番グリッドからのスタートになった。アルファタウリは土曜、予選後に新しいパワーユニットエレメントに交換するための申請を行い、FIAから許可された。これによりガスリーはグリッド後方からのスタートになることが決まっていた。しかしアルファタウリは、作業を開始した後、交換を取りやめ、日曜朝になって申請を取り下げた。しかしいったんマシンの分解が行われていることから、マシンのモディファイが行われていないという確認が不可能であるとの判断がなされ、スチュワードは、パルクフェルメ下で交換が行われた場合のペナルティを科すことを決めた。そのためガスリーは19番グリッドに降格された。
ガスリーはウエットタイヤでスタートし、10周目と33周目にインターミディエイトに履き替える2回ストップで走った。1周目に13番手にポジションアップし、入賞を目指して走ったものの、13位フィニッシュにとどまった。
■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
今日のトルコGP決勝は、スタート前に降った雨のためウエットコンディションでのレースとなりました。
レース時には止んだものの、低い外気温であったこともあり、終了までドライにはならず、徐々に路面の状況が変わる中でタイヤマネージメントなど難しいレースになりました。プラクティス、また予選での感触がよかったアストンマーティン・レッドブル・レーシングですが、フェルスタッペン選手が6位、アルボン選手が7位と残念なポジションでの終了となりました。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの2台は、濡れた路面で走行ラインを外してのオーバーテイクが難しい状況などからポジションアップに苦しみ、ポイント圏外でのフィニッシュとなりました。
今シーズンは中東での3連戦を残すのみとなりました。いい形でシーズンを終えられるよう、ここから準備をしていきます。
最後に、難しいコンディションで予選6番手から見事なレース運びで優勝を飾り、7回目のチャンピオンシップ獲得を決めた(ルイス・)ハミルトン選手に、ホンダを代表して祝福の言葉を贈ります。
(autosport web)
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