
【】F1スペインGPにペレスが出場も、ヒュルケンベルグはADAC GTマスターズ出場を断念
8月13日
新型コロナウイルス感染症で2戦を欠場したセルジオ・ペレスが、F1スペインGP直前の検査の結果8月14日〜16日に開催されるレースに出場することが決まったが、一方でペレスがPCR検査の結果で陽性反応が出たときに備えバルセロナで待機していたニコ・ヒュルケンベルグだが、同じ週末にニュルブルクリンクで開催予定だったADAC GTマスターズへの出場見合わせが決まっている。
ドイツで高い人気を誇るGT3カーレースであるADAC GTマスターズは、主催者であるADACとニュルブルクリンクによって作成された衛生・安全管理ガイドラインが、8月12日にニュルブルクリンクのあるアールヴァイラー地区の行政によって承認され、8月14日〜16日のニュルブルクリンク戦は合計5000人までの観客が観戦可能となっていた。
新型コロナウイルスの感染拡大防止策につき各スタンドに入場できる観客は最大30%の占有に留まるり、自動車で来場する観客は入場券とともに各スタンド専用の駐車券も同時に購入する必要があり、各グランドスタンド近くの駐車場から警備員によって座席に案内され、極力他者との接触を避けるなど、現地観戦に訪れる観客にもマスクの着用等、出場者同様に厳格な衛生・安全の基準が設けられ、ルールの厳守が求められた。
現地観戦を待ち望んでいたファンにとっては楽しみなレースとなっていたが、一方でファンが最も期待していたであろうトピックのひとつが、残念ながら失われることになった。チーム・エムシーチップ-dkrからゲスト参戦する予定だったヒュルケンベルグが出場を見合わせたためだ。
今回のヒュルケンベルグの参戦は、チップチューニングで世界的にも高い知名度を誇る(日本でも代理店があり購入が可能)エムシーチップ-dkrのレース活動を支援するラベノール、ランボルギーニ・レナッツォ・モーター、GTronix360°などスポンサー企業のタイアップにより実現したものだった。
すでにテストでランボルギーニ・ウラカンGT3エボをドライブしていたヒュルケンベルグだったが、ペレス欠場に備えバルセロナで待機しており、ニュルへ向かうことができなくなったことから今回の欠場が決まった。
チーム・エムシーチップ-dkrは、代役とはいえヒュルケンベルグのF1復帰を大いに喜んでおり、応援しているという。またニュルブルクリンク戦に向けてはスポンサーとの協議のうえ、ハイコ・ハンメルを代役として起用する。
(Midori Ikenouchi)
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