【】ホンダ、レッドブル勢に2基目のPUを投入「シーズン通しての使用戦略を考慮」と田辺TD【F1第5戦金曜】
8月8日
2020年F1 70周年記念GPの金曜、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンはフリー走行1=3番手/2=4番手、アレクサンダー・アルボンはフリー走行1=6番手/2=11番手だった。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトはフリー走行1=9番手/2=12番手、ピエール・ガスリーはフリー走行1=11番手/2=13番手という結果だった。
一日を通してドライコンディションの下、セッションが行われ、各車は主にタイヤマネジメントのための作業に注力した。フェルスタッペンはFP1で1分26秒893、FP2で1分26秒437をマーク。アルボンはFP1で1分27秒280、FP2で1分26秒960だった。クビアトはFP1で1分27秒653、FP2で1分27秒002、ガスリーはFP1で1分27秒707、FP2で1分27秒128だった。
また、今回フェルスタッペンとアルボンのパワーユニット(PU/エンジン)が戦略的な理由で交換された。フェルスタッペンに関しては、すべてのエレメンツ、ICE(エンジン)、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-K、エナジーストア、コントロールエレクトロニクスの2基目を投入。アルボンは、ICE、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-Kの2基目を投入した。アルボンは、今回のグランプリを前に、すでにエナジーストア、コントロールエレクトロニクスについては2基目を投入している。
ホンダは、交換の理由を、コンポーネントのストックを増やし、PUマネジメントの柔軟性を上げるためと説明している。
■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
先週末にここシルバーストンでレースを行っているため、今日はそのデータからPUのセッティングをさらに最適化し、初日のセッションに臨みました。事前の予報通り、30度近くまで外気温が上昇した中でも、PUとして大きな問題もなくプログラムを消化することができました。この暑さは日曜まで継続しそうな予報が出ているので、予選とレースに向けて有益なデータを取ることができたと考えています。ここからさらなる最適化に向け、分析を続けていきます。
なお、このラウンドから、シーズンを通してのPU使用戦略を考慮したうえで、アストンマーティン・レッドブル・レーシングの2台に2基目のPUを投入しています。今後は1基目のPUと併用しながらレースを戦うことになります。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの2台も同様の考え方ですが、ガスリー選手はすでにハンガリーで2基目を投入していること、クビアト選手は先日のレースでのクラッシュの影響を今日の走行で確認する目的により、今回は2基目の投入は行っていません。
(autosport web)
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