
【】F1ドライバーで初。ペレスがコロナ検査で陽性、イギリスGPを欠場。代理候補にヒュルケンベルグが浮上
7月31日
レーシングポイントF1チームのセルジオ・ペレスがCovid-19の検査を受け、陽性結果が出たことが明らかになった。ペレスは7月31日から8月2日に開催されるイギリスGPを欠場する。F1ドライバーから新型コロナウイルス陽性者が出たのは今回が初めてのこと。
30日木曜、レーシングポイントは、検査の結果が不確定であるため、ペレスはシルバーストンを訪れず、再検査を受け、自己隔離を行っていると発表した。その時点でペレスを担当するチームメンバーも自己隔離に入り、ペレス同様、再検査の結果を待っていることが明らかにされた。
その数時間後、レーシングポイントは、ペレスの検査結果が陽性であることが確認され、イギリスGPに参加しないことを発表した。ペレスは体調には問題なく、引き続き保健機関のガイドラインに従い、自己隔離を続ける。
ペレスは現在イギリスの医療責任者が定めた規則のもとで自己隔離を行っており、その期間は木曜から10日間であると、formula1.comは伝えた。そのため、シルバーストンでの2戦目、70周年記念GPも欠場する見込みだという。
3月のオーストラリアGP直前にマクラーレンのチームスタッフから陽性者が出たことで、F1はグランプリを中止した。しかしその後、F1は、もし関係者から陽性者が出ても、その人物および周辺の人物を隔離することで安全を確保し、グランプリを実施するという方針を定めた。そのためイギリスGPは予定どおり開催される。
レーシングポイントは、代理のドライバーとして誰を走らせるのか、木曜時点では明らかにしておらず、「次のステップについては、追って発表する」と述べるにとどまっている。
レーシングポイントはレギュラードライバー欠場の場合に備えて、メルセデスのリザーブドライバー、ストフェル・バンドーンあるいはエステバン・グティエレスを採用できるような契約を結んでいる。しかしそれ以外のドライバーを起用する可能性もあり、formula1.comは候補のひとりとして、ニコ・ヒュルケンベルグ復帰の可能性があると伝えた。
ヒュルケンベルグはレーシングポイントの前身フォース・インディアに2012年、2014年から2016年に所属、その後、ルノーに移籍したが、2019年末でシートを失った。バンドーンは最後にF1に参戦したのが2018年、グティエレスは2016年であることから、昨年までF1レースに出場していたヒュルケンベルグが有力な候補として考えられるとformula1.comは伝えている。
レーシングポイントは、代理ドライバーを選択した後、FIAにドライバー交代の申請を行う。FIA F1レースディレクターのマイケル・マシは、FIAは「状況を考慮し、変更を承認するだろう」と述べている。
(autosport web)
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