2020年F1第3戦ハンガリーGP ロマン・グロージャン(ハース)

ハースF1代表、ハンガリーGPでのタイヤ交換戦略を擁護「我々はもう一度同じことをするだろう」

7月30日

 ハースF1チームのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、もし新たなチャンスが与えられても、同じ大胆なフォーメーションラップの戦略を繰り返すだろうと語っている。第3戦ハンガリーGPでは、この戦略によってドライバーふたりがレース後にタイムペナルティを科されている。

 ハースはフォーメーションラップ後にウエットタイヤからドライタイヤに変更するために、ケビン・マグヌッセンとロマン・グロージャンのふたりをピットに呼び戻した。コースコンディションが早くに改善される方に賭けたのだ。

 これがマグヌッセンに有利にはたらき、彼はレースで9位に入賞した。しかしレース後にハンガリーGPのスチュワードは、序盤の戦略指示について競技規則27条の1“ドライバーは独力かつ人手を借りることなくマシンを走行させなければならない”に違反しているとみなした。

 そのためFIAのスチュワードは、ピットからマシンへ無線連絡をしないことになっているフォーメーションラップの終盤で、スリックタイヤに変更するためにふたりのドライバーをピットに戻すというチームの行為に難色を示した。その結果ハースのふたりのドライバーには10秒のタイムペナルティを科され、マグヌッセンは10位に順位を落とした。

 シュタイナーはスチュワードの判断を「曖昧」だとし、もし同じことをすべてやり直す必要があっても同じ指示を出すだろうと主張した。

「我々は確実にもう一度同じことをするだろう」とシュタイナーは語った。

「10秒ペナルティというのは少々し不明瞭だ。残念ながらタイムペナルティなので我々は異議申し立てができない。タイムペナルティへの申し立ては許可されていないのだ」

「こうした戦略は以前に行われたことがなかった。これまでに誰もやったことがないようだし、明確なレギュレーションが存在しないので、ペナルティを受けることになる」

「この件から先に進む必要があるが、誰にとってもレースを盛り上げることにはなった。こうした戦略をレースでやめるべきだとは私は思わない。そうでなければ会計士でもF1でレースができることになる」

2020年第2回F1プレシーズンテスト最終日 小松礼雄エンジニアリングディレクター&ギュンター・シュタイナー代表
ハースF1チーム 小松礼雄エンジニアリングディレクター&ギュンター・シュタイナー代表

 グロージャンはタイムペナルティ適用後に16位に落ちたが、幸いマグヌッセンには余裕があり、トップ10内に残ってチャンピオンシップポイントを獲得できた。ハースがポイントを獲得するのが困難だと思われているシーズンにおいて、貴重な成果となった。

「(Q2に)進出するべきだと感じているが、残念ながらできていない」とシュタイナーは説明した。

「予選でのスピードを欠いており、それに耐えなければならない。我々は大規模なアップグレードを計画していないうえに、エンジンのアップグレードもないのだ」

「我々は戦い、常に良い仕事をする必要がある。そうすれば進歩を期待できるだろう。確かに一貫性が大きく欠けているが、自分たちの立ち位置についてはよく分かっていると思う」

「我々のマシンは、今年中団で最速のマシンではない。そのことに対処する必要がある。我々は常にパッケージを最大限に活用しようとしている」

「今年はなんの開発も計画していないので、今シーズンにあるものから最高の性能を引き出すことに集中しなければならない。そして来年をより良いシーズンにできるようにするのだ。簡単なシーズンではないが、我々はこれを続けていく」


この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)