2019年F1第7戦カナダGP

「シーズン開幕戦となることを期待」F1カナダGP主催者、開催の判断は5月までに発表へ

3月26日

 新型コロナウイルスの影響で、2020年シーズン最初の8戦が延期または中止されているにもかかわらず、F1カナダGP主催者のフランソワ・デュモンティエは、レースが予定通り6月12〜14日に開催される可能性について楽観的でいると主張している。

 カナダGPの前週にはアゼルバイジャンGPが予定されていたが、3月23日の発表により無期限に延期されたレースの仲間入りをした。つまりこのままいけば、カナダはシーズン開幕戦となる。

 水曜日、デュモンティエは「レースは今もカレンダー上で6月14日に予定されている。我々は楽観視している」と『Huffington Post』を含むメディアに対して語った。

「その日程で開催し、シーズン開幕戦となることを期待している。しかし同時に、私はレースを延期する別のシナリオについても動いている。もしレース延期の決定をする必要があれば、イースターの週末の後のいずれかの時点で下される。それはF1と私との共同決定となる」

「発表事項がある場合は、イースターから5月1日までの間に行うだろう」

「私が言ったように、我々は楽観的だ。だが同時に現実的で明晰でもある。ほぼ1時間単位で状況を評価する必要があるのだ」

「もしレースを延期する必要があればそうするだろうし、レースを開催するならば、ドライバーや観客、従業員ら全員にとって安全な環境で行う必要がある」

 モナコやアゼルバイジャンなど、市街地コースが使われるレースと違い、カナダGPはモントリオールのノートルダム島にある半常設のジル・ヴィルヌーブ・サーキットで開催される。

 そのためカナダGPの開催に必要な準備は市街地コースと比べても少なくなり、デュモンティエと彼のチームは、開催か延期かの判断を比較的遅い段階で下すことができる。

「まだ数週間の時間がある。グランドスタンドを設営し、会場の準備を始めなければならない時まで2、3週間の時間があると考えている」

■延期の場合は10月中旬までの開催を

 世界のほとんどの国がそうであるように、カナダ政府も人口密集度の高い中心地へのウイルス拡大を遅らせるために、移動と集会に厳しい制限を設けている。

 モントリオールでは、すべての必要不可欠ではない事業を少なくとも4月13日まで停止することが求められている。つまり、もしサーキットがコース整備の開始を望んだとしても、この制限に反することなく整備を行うことはできない。

「現在のところ、コースではいかなる作業もできない。レースを運営する私のチームは、先週から10日ほど自宅で仕事をしている」

 モナコではグランプリ開催のために広範な準備が必要であるため、すでに開催中止が決まっている。現在新型コロナウイルスによるシャットダウンの影響を受けている他のレースにはオランダとベトナムが含まれているが、これらレースは今年後半に日程変更される可能性が残っている。

 デュモンティエも、最終的にカナダGPの延期が必要と判断されたとしても、後に開催予定が決まると期待を抱いている。

「これまでのところ候補日はないが、F1は懸命に日程調整を行わなければならなくなるだろう。カナダGPは中止にはならずに、チェイス・キャリー(F1のCEO)が望む新たに組まれたスケジュールに移されるはずだ」

「現在のF1カレンダーのことを忘れなければならない。各国は日程を変更するだろうし、我々はある程度譲歩や調整を行わなければならない」

 しかしながらデュモンティエは、カナダの厳しい秋と冬の天候は確実に阻害要因になるだろうことを指摘した。

「我々は、10月中旬より後にレースを開催することは不可能だと考えている。11月のモントリオールでカナダGPを開催することはできない。開催できるのはその数カ月前になる。具体的には、夏の終わりか秋の初め頃だ」

 これまでの歴史を振り返ると、最初のカナダGPは1978年10月8日にモントリオールで開催された。その後のレースは9月下旬に開催されている。しかし1982年からカナダGPは6月中旬に開催日程が変えられ、コンディションは観客とドライバー双方にとってより快適なものになっている。

2019年F1第7戦カナダGP 1位のボードを入れ替え抗議するセバスチャン・ベッテル
2019年F1第7戦カナダGP 1位のボードを入れ替え抗議するセバスチャン・ベッテル



(autosport web)