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パドック裏話:レース中止の責任を取りたくなかったFIA首脳陣の茶番劇

3月23日

 F1ジャーナリストがお届けするF1の裏話。今回は中止となってしまった開幕戦オーストラリアGP編です。

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 実際には行われなかったレースについてコラムを書くというのは、ちょっと奇妙な感じだ。しかし、そのレースがキャンセルされるまでに起きた様々なことについてなら、それだけで一冊の本が書けそうな気がする。

 レースウィーク序盤のイベントは、平常どおりに行われた。ランス・ストロールは火曜日にプロテニスプレーヤーのレイトン・ヒューイットとテニスで対戦し、水曜日にはマックス・フェルスタッペンとアレクサンダー・アルボンが、エンジン付きクーラーボックスでのレースを披露している。

「エンジン付きクーラーボックスだって?」と、誰しも思うことだろう。簡単に言えば、ピクニックに出かける時に食べ物や飲み物を入れておく、どこにでもあるプラスティックの保冷箱に、エンジンとホイールを取り付けたという代物だ。

 レッドブルのプロモーションチームは、メルボルン港のある桟橋の突端にアルバートパーク・サーキットのミニチュア版を設えて、ふたりのドライバーにこの奇妙な乗り物で数周のレースをさせたのだ。もっとも、実際には「レース」にはならなかった。エンジンにパワーがないと訴えるアルボンを尻目に、マックスがすぐに大差をつけてしまったからだ。公平を期して言えば、アルボンのクーラーボックスのエンジンはまもなく完全に壊れてしまい、レースはマックスの楽勝に終わった。

 もちろんこの時点では、これがメルボルンでF1ドライバーが参加した唯一のレースになろうとは、思ってもいなかった。


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