【】根強く残るリカルドのフェラーリ移籍の噂。ルノーF1代表はベッテルとのトレードに「ノーとは言わない」
3月19日
ルノー・DPワールド・F1チームのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、もしダニエル・リカルドが2020年シーズン末でチームを去る場合、チームがセバスチャン・ベッテルを獲得するチャンスについて否定しないという。
2020年のシーズンはまだ始まっていないが、ドライバーの移籍の噂はすでに飛び交っている。フェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノットは最近、ベッテルはチームにとって2021年に向けて契約したいドライバーの第一候補であり、4度のF1チャンピオンである彼との契約交渉が始まろうとしていると語っていた。
しかし今年の末でリカルドとルノーとの2年間の契約が終了したら、彼はフェラーリに移籍するのではないかという噂が根強く残っている。
フランスの『Canal Plus』とのインタビューでアビテブールは、ルノーとフェラーリがリカルドとベッテルを入れ替える可能性について尋ねられると、「私はノーとは言わないだろう。彼(ベッテル)は素晴らしいドライバーで偉大なチャンピオンだ」と語った。
「(レッドブル・レーシング時代に)我々はエンジン面で協力し、勝利をともにしたのだ」
しかしながらアビテブールは、リカルドが離脱した場合のルノーの優先事項は、チーム育成プログラムに所属する若い才能を育成することにあることを認めた。
「昨日のドライバーよりも明日のドライバーと仕事をしたい。簡単に言い表すのは非常に難しい。セバスチャンについては、どうかそのように簡単に捉えないでほしい」
「我々にはドライバー・アカデミー(ルノー・スポール・アカデミー)がある。そこから2021年か2022年にドライバーが誕生するかもしれない。そのことに留意する必要がある。我々は2021年にドライバーをF1へ昇格させるという目標を持って、2016年にアカデミーを設立したのだ」
「今や2021年が近づいている。そのことを認めなければならない。まず、我々にはクリスチャン・ルンガーがいる。彼は候補のひとりで、今年はFIA-F2に参戦する」
■リカルドの将来はルノーF1の競争力にかかる
ルノーにおけるリカルドの将来は、中団のライバルたちをしのぐチームの能力にかかっているだろう。しかしアビテブールは、リカルドがルノーとのプロジェクトを信頼していると確信している。
「我々は、自分たちが共有している優れた土台の上に、彼をとどめておかねばならない」
「重要なのはプロジェクトだ。最初の数戦の様子を見る必要があると考えている」
「我々は一歩前進しただろうか? 昨年に比べて自信が回復しているだろうか? 彼はこれまで以上によりチームに溶け込んでいるだろうか? 長期プロジェクトを始める気になったら、やらない理由はない」
「ダニエルはルノーへの移籍について大変気にかけていたと思う。彼の移籍はそのことを理解していない一部メディア、特にイギリスメディアから酷評された」
「人材、技術、競技の面でのプロジェクトを構築することが彼にとっては重要だったのだ。彼は彼自身の感性によって導かれている。彼は自分の選択が良いものだと証明されている限り、それに忠実でいることを示したいのだ」
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
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