【】パドック裏話:うわさ話に事欠かないF1メディアの世界。二日酔いになるまで飲んだ日は要注意
10月8日
F1ジャーナリストがお届けするF1の裏話。F1第15戦シンガポールGP&第16戦ロシアGP編です。
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F1は、みんなが一緒に旅をする大きな家族のようなものだ。それゆえに、世界中のどこへ行こうと、誰が何をしたかを秘密にしておくことはできない。
特に連戦の週末には、私たちの住むこの世界がいかに特殊であるかを、あらためて感じさせられることになる。とりわけ、パドックの全員が5つのタイムゾーンをまたいで移動した今回の連戦のような場合は、人によって違うルートと旅程をとり、それぞれに違うネタを仕入れて次のグランプリに集結する。実際、シンガポールでも、仲間うちの噂話にはこと欠かなかった。
レースに直接的に関わる仕事をする者にとって、シンガポールGPのスケジュールはちょっと変わっていて、東南アジアにいながらヨーロッパ時間に従って動く。ヨーロッパでのシーズンが終わったばかりであることから、適応は難しくない。ただ、そのせいで関係者たちが、いつもより早めにバーに集ってしまうことにもなる。ベッドに入る前にまだ2〜3時間は余裕があっても、現地時刻ではすでに深夜で、開いている店はバーしかないのだ。
チームメンバーとメディアの大半は、水曜の午後に現地に入る。そして、木曜に仕事を始めるのは午後からとなると、当然のことながら水曜の夜はたいへんな騒ぎになる。人間関係の愚痴を声高に話し合ったり、誰かの誕生日を祝ったりと、盛り上がる理由は様々だ。もしあなたがフォトグラファーなら、この水曜の夜こそが特ダネを撮る絶好のチャンスにもなるだろう。
かくして、二日酔いの頭、あるいは空になった財布と共に、シンガポールの木曜日を迎える人は少なくない。だが、水曜の夜ふかしは、レースの週末に向けて適切なタイムゾーンに居続けるために、多少なりとも役立つ習慣ではある。
シンガポールのレースを終えると、ほとんどの人は直接ロシアへと向かった。
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