【】トロロッソ・ホンダ甘口コラム ブラジルGP編:スペック3でパワーと信頼性を確認できたことが大きな収穫

11月19日

 残念ながら、日曜日のレースではブレンドン・ハートレーが11位、ガスリーは13位という結果に終わったが、それはロングランのペースが、ショートランほど良くなかったからだった。

「ロングランでのペースが、今日の結果だと思います。一発のタイムを競った土曜日の予選ではガスリー選手がトップ10に入りましたが、レースではトップ10を守りきれなかっただけでなく、前を走るドライバーたちからも離されてしまいました」

 その原因は、金曜日の段階でセッティングが決まっていなかったことだった。金曜日の夜のセッティング変更だけでは、1発のアタックはなんとかごまかすことができても、ロングランまではごまかしが効かなかったということだろう。

 もうひとつ、ブラジルGPで得た収穫は、信頼性だ。それはブラジルGPで2台のスペック3が3日間、トラブルフリーだったということだけではない。アメリカGP後に組み立て不良が疑われたガスリーのパワーユニットが、その後の調査で問題がないことが判明した。

「当初は問題があるという懸念があったために、さくら(HRD Sakura)に戻して確認作業を行なったのですが、その懸念がガスリーが使用したPUにはなかったことが判明しました」

 次はいよいよ2018年の最終戦。スペック3を限界まで使い切って、シーズンを終えてほしい。

(Masahiro Owari)