【】ホンダF1が予選3番手「PUは問題なく機能。首位とのタイム差は小さくないが、決勝に向け有利な要素あり」と田辺TD
7月5日
2020年F1オーストリアGPの土曜予選で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは3番手、アレクサンダー・アルボンは5番手だった。アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトは13番手、ピエール・ガスリーは12番手という結果だった。
午前のFP3では、フェルスタッペンがトップから約0.3秒差の3番手、アルボンが6番手、ガスリーが9番手、クビアトが14番手だった。
予選Q1でフェルスタッペンはファステストタイムをマーク、ガスリー10番手、アルボン12番手、クビアト14番手で、ホンダ勢は全員Q2に進出。Q2ではフェルスタッペンはただひとりミディアムタイヤで自己最速タイムを出し、8番手でQ3に進んだ。アルボンはソフトタイヤで3番手、一方、ガスリーとクビアトは12番手(1分04秒305)と13番手(1分04秒431)でQ2で敗退となった。
Q3でフェルスタッペンはメルセデスのバルテリ・ボッタス、ルイス・ハミルトンに続く3番手タイム(1分03秒477)をマーク。ポールポジションタイムとの差は0.538秒だった。マクラーレンのランド・ノリスを挟み、アルボンは5番手(1分03秒868)となった。決勝をフェルスタッペンはミディアムタイヤ、アルボンはソフトタイヤでスタートする。
ホンダは「異なる戦略をとる2台がトップ5からスタートすることで、チームとして戦い方に幅が出ます。2チームはついに始まった2020年開幕戦で好成績を収めるべく、万全の準備とともに決勝に臨みます」と述べている。
■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
2020年開幕戦の予選が終了しました。今日の結果は昨年までの勢力図がやや変わり多少のサプライズがあったと思います。
ホンダとしては、アストンマーティン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手が2列目3番グリッド、アルボン選手が3列目5番グリッドと、明日のレースに向けて良いポジションを獲得してくれました。
とは言うものの、我々の車と予選トップとのタイム差は小さくありません。しかし、我々のロングランペースは悪くないことに加え、フェルスタッペン選手が上位で唯一のミディアムタイヤを履いてのスタートですので、明日は面白いレースをできればと思っています。
スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの2台についても昨晩の作業でマシンのバランスを改善し、ガスリー選手が12番手、クビアト選手が13番手と、明日のレースでのポイント獲得に向けて悪くないポジションにつけてくれました。
ここまで我々のPU(パワーユニット/エンジン)は問題なく機能しています。それぞれのチームともにライバルは強力ですが、開幕戦でいい結果を得られるようさらなる準備を進めます。
(autosport web)
インフィニティ・レッドブル・レーシング関連記事
- フェルスタッペンがF1中国GP初優勝。セーフティカー出動も2位に13秒以上の差「ペースや一貫性、すべてに満足」
- レッドブル100回目のポールをフェルスタッペンが獲得「今日は狙っていた。ワンツーで記録を飾り最高の日に」F1中国GP
- フェルスタッペン、トラックリミット違反を繰り返し4番手「雨ではマシンが機能しなかった」/F1中国GPスプリント予選
- 王者フェルスタッペンの戦い:フリー走行での苦戦を素直に認める「セットアップで自分の考えを押し通したけど……」
- F1パワートレイン事情:角田とペレスは予定通りのPU交換。前戦で交換済みのリカルドは想定外のトラブル
- F1日本GP技術解説:レッドブルの大型アップグレード(2)開口部の形状を変更。追求し続ける冷却と空力効率のバランス