【】ホンダ田辺TD「PUサイドには大きな問題なくスムーズな初日」予選に向けさらなる戦闘力向上を図る:F1オーストリアGP
7月4日
2020年F1オーストリアGPの金曜、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンはフリー走行1=3番手/2=8番手、アレクサンダー・アルボンはフリー走行1=7番手/2=13番手だった。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトはフリー走行1=19番手/2=12番手、ピエール・ガスリーはフリー走行1=16番手/2=17番手だった。
レッドブル・ホンダ、アルファタウリ・ホンダともに、日曜の決勝に向けた準備に注力し、システムチェックや新パーツのテストなどを行った。
FP1ではフェルスタッペンが1分05秒418、アルボンは約0.3秒差の1分05秒701をマーク。ガスリーは10番手から約0.5秒差の1分06秒404、クビアトは1分06秒943だった。
FP2ではフェルスタッペンは、トップから0.911秒差の1分05秒215、アルボンは1分05秒453。フェルスタッペンは燃料を多く積んでの走行中にコースオフ、また、プッシュラップでフロントウイングにダメージを負い、交換を行った。アルボンもターン1でスピンを喫する場面があった。
クビアトはアルボンより0.01秒速い1分05秒443をマーク、ガスリーの自己ベストタイムは1分06秒016だった。クビアトはターン1でスピンをしている。
ホンダは「明日の予選は、いよいよ今季初の真剣勝負の場となります。初日で収集した大量のデータを解析し、さらなる戦闘力向上へ取り組んでいきます」とコメントしている。
■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
いよいよ待ちわびていたオーストリアGPが始まりました。ライバルのマシンとともに我々のマシンがサーキットを走る姿を見られることを素直にうれしく思っています。
今回レースを開催するにあたってパドック内の行動には多くの制約があります。2チームに分かれる我々のメンバーが直接コンタクトできないなどやや不便な部分もありますが、普段と変わらずマシンを少しでも速く走らせるために作業を進めています。
また、サーキットには今までとは大きく異なる光景が広がっています。グランドスタンドをはじめ、全くファンの皆さんの姿がないのはとても寂しく感じます。
今日のセッションはPUサイドとしては4台ともに大きな問題なくスムーズな一日でした。さらにセットアップを煮詰め、明日以降の予選と決勝に臨みたいと思います。
(autosport web)
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