【】ハミルトン「マシンがスイートスポットに近づいている」異例の故障が起きたPUは再利用不可:メルセデス/F1日本GP金曜
4月6日
2024年F1日本GPの金曜、メルセデスのルイス・ハミルトンはフリー走行1は5番手、フリー走行2は2番手、ジョージ・ラッセルはフリー走行1は4番手、ウエットコンディションのフリー走行2では走行しなかった。
FP1開始時、FIAから、ハミルトンのパワーユニットのICE、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-K、エキゾーストシステムのそれぞれシーズン2基目が入れられたことが発表された。また、ハミルトンとラッセルの2台には、ギヤボックスケースおよびカセット(GBX C & C)、ギヤボックスドライブライン、ギヤチェンジコンポーネントおよび補助コンポーネント(GBX DL)のそれぞれ2基目が入れられた。すべてシーズン中に使用が許される基数内であるため、ペナルティは受けない。
ハミルトンは前戦オーストラリアGPを、パワーユニットトラブルによりリタイアした。このパワーユニットがファクトリーに送られて調査が行われた結果、設計上の欠陥ではなく、品質管理の問題に起因する故障だったことが分かった。
他のパワーユニットに同じ故障が起こる可能性は低いとみられる一方で、ハミルトンのこのパワーユニットは再利用が不可能であるため、彼は今シーズン後半には追加のエレメントを投入し、グリッド降格ペナルティを受ける可能性が高くなった。
金曜会見でハミルトンのパワーユニットについて聞かれたトト・ウォルフ代表は「それはゴミ箱行きだ。極めて異例の故障で、それまで見たことのないハードウェアの故障だった」と語った。
「これを再利用することはできない。シーズンがどう展開するかによって、あと1基必要かどうかが決まる」
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
フリー走行1=5番手(1分30秒543:ソフトタイヤ/23周)/フリー走行2=2番手(1分35秒226:ソフトタイヤ/6周)
FP1は僕らにとって素晴らしいセッションだった。今年これまでベストのセッションで、マシンの感触も一番良かったと思う。僕としても、とてもポジティブな気持ちで、FP2に向けてわくわくしていた。ドライバーなら誰もがこのサーキットを走るのが大好きなんだ。だから(天候の関係で)多くの周回を重ねられなかったことは残念だった。
過去2年、このサーキットに来ると、僕たちはバランスが不安定で、ドライブするのが難しいマシンに悩まされてきた。でも、前戦オーストラリアの後、チームが多くの素晴らしい仕事を成し遂げてくれたおかげで、今日は順調に走行することができた。間違いなくマシンが以前よりもスイートスポットに近い状態になっていた。
今週末はより良いベースラインからスタートできた。ここから積み上げていきたい。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
フリー走行1=4番手(1分30秒530:ソフトタイヤ/18周)/フリー走行2=走行せず
FP1では予想よりもいいパフォーマンスを見せることができた。うれしい驚きだよ。マシンを走らせていて、すごく良いフィーリングを持ったたんだ。ルイスも僕も全体的なバランスに満足していた。
ただ、W15は気温が低いときの方が良いパフォーマンスを発揮する傾向があるから、その点に注意する必要がある。
今日集中して取り組んだことは、さまざまなコンディションにおいてマシンの安定性を高めるために、いくつかのテストと実験を試すことだった。この作業が意図した効果を発揮したかどうかは、時間がたてば分かるだろう。ただ、午後にさらなる評価を行えなかったのは残念だった。
FP2で多くの走行をできなかったことは、ここに来ていたファンにとっても、自宅で見てくれていたファンにとっても残念なことだった。こういった時間と状況に対する解決策を見つけたい。こういうことが起こるのは初めてではないし、これからも同じようなことが起こるだろうから。
皆がソフトタイヤでシングルラップを走る予選は興味深いものになるだろう。ほとんどのドライバーはソフトコンパウンドを3セットか4セット持っているだけなので、1周1周を確実に決める必要がある。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
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