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ノリス2連勝。ホンダPU&アロンソが今季2度目の入賞。代役参戦の角田裕毅も健闘【決勝レポート/F1オランダGP】

2026年8月24日

 8月23日(日)、2026年F1第12戦オランダGPの決勝レースが行われ、ランド・ノリス(マクラーレン)がポール・トゥ・ウインで今季2勝目/自身通算13勝目を飾った。2位にアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、3位にジョージ・ラッセル(メルセデス)が続いた。

 代役参戦の角田裕毅(レーシングブルズ)は11位。ホンダ製パワーユニット(PU)を搭載するアストンマーティン勢は、フェルナンド・アロンソが今季2度目の入賞となる9位、ランス・ストロールはリタイアとなった。

 開催契約終了に伴い、ザントフォールト・サーキットでのF1オランダGPは今回が見納めとなる。F1誕生以前からグランプリレースを開催していた伝統のコースには、今年もオレンジ色のファンウェアを着用したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)応援団が世界中から集結した。

 レコノサンスラップの際には小雨が降ったものの、フォーメーションラップ開始前には止んだ。路面の一部が濡れたままとなるなか、タイヤ選択はノリス、ラッセル、アントネッリ、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)の上位4台を含む計7台がミディアムタイヤ(C3/イエロー)を選択。一方で、22台中13台はソフトタイヤ(C4/レッド)。キャデラック勢2台はハードタイヤ(C2/ホワイト)となり、タイヤ選択が分かれた。

 曇り空のもと、気温18度、路面温度31度、湿度63パーセントというコンディションでスタートを迎えた。3番グリッドのアントネッリがラッセルをかわし2番手に浮上。また、4番グリッドスタートのピアストリは蹴り出しが悪く5番手に後退し、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が4番手に浮上する。

 12番グリッドスタートの角田は悪くない蹴り出しを見せ、ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)をパス。続けてチームメイトのアービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)と激しいポジション争いを繰り広げていた。

 そんななか、1周目の最終ターン14で7番手のフェルスタッペンが濡れた路面に足元をすくわれアウト側のウォールに単独クラッシュ。このアクシデントでレースは赤旗中断となった。また、クラッシュには至らなかったが同じくターン14ではガブリエル・ボルトレート(アウディ)も単独スピンを喫している。

 角田は10番手を走行していたが、前で発生したフェルスタッペンのクラッシュに伴い減速。その際にフランコ・コラピント(アルピーヌ)に先行された。また、当初9番手を走行していたリンドブラッドはクラッシュ位置を過ぎた直後にガスリーをかわし、コラピントとともに審議対象となった。

 赤旗中はタイヤ交換が可能となる。トップ11とそれぞれのタイヤは、首位ノリス(ソフト)、2番手アントネッリ(ミディアム)、3番手ラッセル(ミディアム)、4番手ルクレール(2セット目/新品ソフト)、5番手ピアストリ(新品ハード)、6番手ルイス・ハミルトン(フェラーリ/ソフト)、7番手リアム・ローソン(レッドブル/ソフト)、8番手リンドブラッド(ミディアム)、9番手ピエール・ガスリー(アルピーヌ/ミディアム)、10番手コラピント(ミディアム)、11番手角田(ソフト)となった。

 レースは4周目よりスタンディングスタートで再開されるはずだった。しかし、フォーメーションラップ中にオリバー・ベアマン(ハース)がターン10立ち上がりのストレート区間でマシンを止めてしまい、エクストラフォーメーションラップ導入に。

 5周目のリスタートでは、抜群の蹴り出しを見せたアントネッリがターン1でトップに浮上。また、ハードタイヤのピアストリがラッセルを易々とパス。これで首位アントネッリ、2番手ノリス、3番手ピアストリ、4番手ラッセル、5番手ルクレールというオーダーに。

 そのリスタート直後、リンドブラッドとコラピントに対しイエローフラッグ違反でドライブスルーペナルティが下り、9周目に角田が入賞圏内の10番手に浮上。これで角田(ソフト)はヒュルケンベルグ(ソフト)の背中を追う展開になったが、アウディのペースは強力で、ヒュルケンベルグは徐々に角田とのギャップを広げる。

 首位アントネッリ(ミディアム)はファステストペースで周回。2番手ノリスはソフトタイヤを履くも、11周目には1秒以上のギャップを開けられてしまい、オーバーテイクモードを失う。また、3番手ピアストリはハードタイヤということもあり、2番手ノリスとの間に大きなギャップを開ける。4番手ラッセル(ミディアム)、5番手ルクレール(ソフト)、6番手ハミルトン(ソフト)らセカンドグループは、ピアストリのペースに付き合うかたちに。

 18周目に4番手ラッセルが真っ先にピットに滑り込みハードタイヤに交換。その翌19周目にはすでにタイヤ交換義務を消化していた3番手ピアストリが2セット目のハードタイヤに交換。ラッセルを封じ込むはずたったが、ピアストリのタイヤ交換でタイムロスがあり、ラッセルがポジションを上げることに。

 角田は19周目にハードタイヤに交換し、ヒュルケンベルグにアンダーカットを仕掛けた。翌20周目にヒュルケンベルグがソフトタイヤに履き替えると、角田の2.5秒前でコースに復帰。ポジションを入れ替えることは叶わなかったが、それまで3.5秒開いていたギャップを1秒縮めることに成功する。

2026年F1第12戦オランダGP 角田裕毅(レーシングブルズ)

 首位アントネッリ、2番手ノリスは22周目にハードタイヤに履き替えると1.4秒差でコースに復帰し、その後も接近戦を続ける。また、ルクレールは22周目にミディアムタイヤに履き替え、約5秒先を走る5番手ピアストリの背中を追う。

 一方、カルロス・サインツ(ウイリアムズ)とリンドブラッドはピットインを引っ張ったまま25周目を迎えた。フレッシュタイヤのガスリー(ハード)、ヒュルケンベルグ(ソフト)はサインツとリンドブラッドのペースに捕まり、その隙に角田(ハード)がヒュルケンベルグとのギャップを1秒以内まで縮めた。

 26周目のターン11でガスリーはリンドブラッドに仕掛けるが失敗。代わってリンドブラッドの背後についたヒュルケンベルグが2、7周目のターン1でリンドブラッドをパスする。

 タイヤコンディションが厳しいリンドブラッドに対し、ガスリーは再び仕掛けたがリンドブラッドは粘った。そんななか、29周目にガスリーの背後についた角田はサイド・バイ・サイドの末にターン7でガスリーをパス。さらにリンドブラッドと順位を入れ替えると、続けてサインツをパス。タイヤ戦略が異なる車両がいる状況で、レーシングブルズのチームプレイが光り、角田は10番手にポジションを上げることに成功した。

 上位勢で唯一ミディアムタイヤを履いたルクレールは、22周目のピットアウト直後にあった5秒のギャップを縮め、34周目にピアストリをかわし4番手に浮上。さらに35周目のターン1ではハミルトンがピアストリをかわし5番手となる。

 18番グリッドスタートのアロンソは、リスタートからソフトタイヤで32周引っ張り、レース後半に差し掛かろうかというタイミングでハードタイヤに履き替えて12番手でコースに復帰。38周目のターン1でアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)をかわし、アロンソが11番手に浮上する。

 均衡状態の上位争いが動き出したのは41周目。首位アントネッリと3番手ラッセルが新品ハードタイヤに交換。これで首位ノリス、2番手ルクレール、3番手ハミルトン、4番手アントネッリ、5番手ピアストリ、6番手ラッセルというオーダーに。

 そんななか、フェラーリ勢はルクレールに対し43周目にピットに入るよう指示を飛ばすが「まだいける!」とルクレールはステイ。これでハミルトンはルクレールに蓋をされる展開となり、ハミルトンも無線で苛立ちをあらわにする。ルクレールは44周目にハードタイヤに交換したが、ハミルトンは「時間を無駄にする素晴らしい仕事だね」と無線を飛ばす。

 角田は45周目にソフトタイヤに履き替え、アロンソに続く11番手でコースに復帰。その時点でアロンソとのギャップは10秒。角田はチェッカーまでにアストンマーティン・ホンダをかわせるかという戦いを開始する。

 その後ガスリーがピットに入り、48周目時点で角田は10番手にポジションを戻す。ただ、ミディアムタイヤに履き替えたガスリーは角田を上回るペースで、角田の背後につく。

 48周目にノリスがハードタイヤに履き替えると、アントネッリの2秒後ろでコースに復帰。ただ、ハミルトンはハードタイヤで引っ張り続け、首位ハミルトン、2番手アントネッリ、3番手ノリスとなるなか、53周目には3台が1秒以内のテール・トゥ・ノーズとなる。

 ただ、タイヤマイレージが最も若いノリスに勢があった。54周目のターン1でアントネッリをパスすると、続くターン11でハミルトンをパス。これでノリスがラップリーダーとなった。

 その直後、エステバン・オコン(ハース)がコースサイドにストップし、バーチャル・セーフティカー(VSC)導入となる。3番手ハミルトンはVSC中にソフトタイヤへ交換を済ませることが叶い、ラッセルに続く4番手でコースに復帰。また、同じタイミングで5番手ルクレール、6番手ピアストリがソフトタイヤに履き替えた。

 VSCが長引いたことにより、57周目にアントネッリがソフトタイヤに履き替え3番手でコースに復帰。ただ、これでノリスからは18秒、ラッセルからは9秒離れてしまう。またVSC解除後の57周目に、角田はガスリーにかわされ11番手に後退する。ガスリーは続けてアロンソをのギャップを縮めにかかるが、アロンソは粘りの走りでディフェンスする。

2026年F1第12戦オランダGP 角田裕毅(レーシングブルズ)とピエール・ガスリー(アルピーヌ)の攻防

 フレッシュなソフトタイヤを履くアントネッリはラッセルとのギャップを一気に縮め、65周目にラッセルの背後1秒以内まで接近。メルセデス陣営は66周目のターン1でポジションの入れ替えを指示し、ラッセルはその指示に従った。

 これで首位ノリスから11秒差の2番手アントネッリ、3番手ラッセルというオーダーに。メルセデス陣営はラッセルにお礼を述べるが、4番手ハミルトンはすでにラッセルの背後におり、ラッセルは「譲ったから表彰台を失うんだよ」と不満を隠さなかった。

 ラッセルにとって窮地を迎えるなか、残り3周となった70周目に、ウイリアムズ勢の同士討ちにより散らばった破片の回収のためVSC導入に。VSCは長引かなかったが、ラッセル、アロンソはこのVSCに助けられるかたちとなった。

 ファイナルラップとなった72周目を終え、ノリスがポール・トゥ・ウインで今季2勝目/自身通算13勝目を飾った。11.536秒差の2位にアントネッリ、15.906秒差の3位にラッセルが続いた。

 以下、4位ハミルトン、5位ルクレール、6位ピアストリ、7位ローソン、8位ヒュルケンベルグ、9位アロンソ、10位ガスリーまでがポイントを獲得。

 角田は11位、入賞まであと1ポジションだった。アロンソの9位でアストンマーティンは今季2度目の入賞。ストロールはリタイアとなった。

 次戦となる2026年F1第13戦イタリアGPは、9月4〜6日にモンツァ・サーキットで開催される。



(Text:autosport web)


レース

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ドライバーズランキング

※イタリアGP終了時点
1位アンドレア・キミ・アントネッリ267
2位ジョージ・ラッセル201
3位ルイス・ハミルトン191
4位ランド・ノリス171
5位シャルル・ルクレール155
6位マックス・フェルスタッペン127
7位オスカー・ピアストリ116
8位アイザック・ハジャー71
9位リアム・ローソン51
10位ピエール・ガスリー41

チームランキング

※イタリアGP終了時点
1位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム468
2位スクーデリア・フェラーリHP346
3位マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム287
4位オラクル・レッドブル・レーシング204
5位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム75
6位BWTアルピーヌF1チーム62
7位TGRハースF1チーム21
8位アウディ・レボリュートF1チーム16
9位アトラシアン・ウイリアムズF1チーム11
10位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム3

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