F速

  • 会員登録
  • ログイン

王者ノリスが今季初優勝。2位フェルスタッペンに15秒の大差【決勝レポート/F1第11戦】

2026年7月26日

 7月26日(日)、2026年F1第11戦ハンガリーGPの決勝レースが行われ、ランド・ノリス(マクラーレン)がポール・トゥ・ウインで今季初優勝/自身通算12勝目を飾った。2位にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位にアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が続いた。


 ホンダ製パワーユニット(PU)を搭載するアストンマーティン勢は、ランス・ストロールが13位、フェルナンド・アロンソが14位となった。

 第11戦の舞台はハンガリーの首都ブダペスト近郊のハンガロリンク。1周4.381kmと今季のなかでは3番目に全長の短い常設サーキットとなる。オーバーテイクポイントが少なく、また例年真夏に開催されるため、決勝はタイヤマネジメントが勝敗を決するグランプリでもある。


 スタートタイヤは22台中16台がミディアムタイヤ(C4/イエロー)選択。一方で2番グリッドのシャルル・ルクレール(フェラーリ)、5番グリッドのルイス・ハミルトン(フェラーリ)、16番グリッドのアロンソ、20番グリッドのストロールを含む6台はソフトタイヤ(C5/レッド)を履いた。


 気温30度、路面温度52度、湿度25パーセント、夏らしい強めの日差しが降り注ぐコンディションで70周の決勝レースは幕を開けた。3番グリッドから好スタートを決めたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が、ターン2でポールシッターのノリスをかわしトップに浮上する。


 ノリスは2番手、そして4番グリッドのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がハミルトン、ルクレールをかわし3番手で続き、ソフトタイヤのフェラーリ勢は4番手ハミルトン、5番手ルクレールというオーダーに。


 また、6番グリッドのジョージ・ラッセル(メルセデス)はスタートでアンチストールが発動し、一時は20番手まで大きくポジションダウン。ラッセルの後退でアントネッリが6番手に浮上した。

 トップ浮上のピアストリはファステストを更新しつつ、6周目時点で2番手ノリスに1.2秒差をつけ、ノリスからオーバーテイクモードを奪うことに成功する。


 一方ソフトタイヤを履く4番手ハミルトンは、ミディアムタイヤを履く3番手フェルスタッペンに前を塞がれるかたちに。ターン1でフェルスタッペンにたびたび揺さぶりをかけるが、時間が経過するにつれてソフトタイヤの利点が失われる展開に。その間にマクラーレン2台はギャップを広げることが叶う。

 4番手ハミルトンは14周目にハードタイヤ(C3/ホワイト)に交換し、フェルスタッペンにアンダーカットを仕掛けた。対するフェルスタッペンはアンダーカットを封じるべく15周目にハードタイヤに交換するが、ハミルトンがタッチの差でフェルスタッペンの前におどり出る。


 ただ、フェルスタッペンは16周目のターン1でハミルトンのインに飛び込み、コース上でポジションを取り返した。これでハミルトンは再びフェルスタッペンのペースに付き合うかたちに。17周目に首位ピアストリと5番手ルクレールが、18周目に2番手ノリスがハードタイヤに履き替えたが、ピットでの順位変更はなかった。

 一方でアントネッリはスタートタイヤ(ミディアム)のまま周回を重ね、23周目にハードタイヤに履き替え、6番手でコースに復帰した。これでピアストリがラップリーダーに返り咲く。


 上位勢は第2スティントにハードタイヤを履いたことにより、タイヤマネジメントに専念。ピアストリ、ノリスのマクラーレン勢は1秒以内で走行しつつ、3番手フェルスタッペンとのギャップを着々と広げた。


 一方、スタートで大きく出遅れたラッセルは中団勢をコース上でかわしつつ、スタートタイヤで28周目まで引っ張りハードタイヤに交換。アイザック・ハジャー(レッドブル)に続く8番手でレース後半の戦いに臨んだ。


 31周目に4番手ハミルトンが真っ先に2度目のピットストップで新しいハードタイヤを履いた。ただ、コースに復帰すると、眼前にはレッドブルのハジャーがおり、ハミルトンはわずかにタイムロス。翌32周目のターン1でハジャーをオーバーテイクすると、ハミルトンは強烈なペースを刻み1分23秒671のファステストを更新した。


 そのハミルトンの動きに対し、首位ピアストリは34周目に新しいハードタイヤに交換。ただノリスはコースにステイし、ピアストリへのオーバーカットを狙う。


 見えない直接対決を繰り広げるなか、38周目にピアストリは周回遅れのサインツとターン2でわずかに接触。ピアストリは幸いダメージは負わなかったが、ここでタイムを失った。40周目、ノリスが2度目のタイヤ交換を済ませると、ピアストリの1秒前でコースに復帰。ふたりのパパイヤオレンジの戦いを左右したのは、意外にもサインツだった。


 首位に浮上したノリスはペースを上げ、43周目時点でピアストリに5.6秒差を広げた。ピアストリとのタイヤマイレージ差は6周におよび、ノリス優勢の状況に変わった。


 一方、フェルスタッペンは第3スティントにソフトタイヤを履いた。フェルスタッペンはハミルトンにアンダーカットを許し4番手に後退するも、徐々にハミルトンとのギャップを縮める。ただ、そんなフェルスタッペンの背後には5番手ルクレールが張り付いていた。


 ノリスは46周目のターン2で、第2スティントで引っ張り続けるアントネッリをかわし、ラップリーダーの座を掴む。ピアストリとのギャップは毎周広がり、20周以上を残す状況で優勝をほぼ手中に収めた。


 一方、1ストップで走り切れる可能性もあったアントネッリだったが、タイヤが保たないというチームの判断から54周目に新しいハードタイヤに履き替え、6番手でコースに復帰した。また、首位ノリスは55周目時点で2番手ピアストリに12秒差をつけており、チームからタイヤを痛めるリスクがあるプッシュランを止めるように指示が飛んだ。

 そんななか、56周目に2番手ピアストリがスローダウン。ギヤボックストラブルにより、ターン3で車両を止めた。これでバーチャル・セーフティカー(VSC)導入となり、このVSC中に首位ノリス、2番手ハミルトン、4番手ルクレールがソフトタイヤに履き替えた。


 これでVSC解除時点で首位ノリス(ソフト)、2番手フェルスタッペン(ソフト/VSC中には交換せず)、3番手アントネッリ(ハード/VSC中には交換せず)、4番手ハミルトン(ソフト)、5番手ルクレール(ソフト)というオーダーに変わった。


 そんななか、3番手アントネッリの背中を追う4番手ハミルトンに、ピットレーン速度違反に伴う5秒のペナルティが下る。ペナルティが国際映像に表示されたタイミングでハミルトンと5番手ルクレールのギャップは5秒だった。

 レース終盤、フェルスタッペンに12秒差をつけるノリスに対し、チームから「コーナー出口で縁石に乗らないでくれ」と指示が飛ぶ。ピアストリのトラブルの原因は縁石による衝撃・振動だった可能性がありそうだ。ただ縁石に乗らずとも、タイヤマイレージの差が大きいフェルスタッペンとのギャップは広がり続けた。


 ファイナルラップとなった70周目を終え、前年王者ノリスがポール・トゥ・ウインで今季初優勝/自身通算12勝目を飾った。15.090秒差の2位にフェルスタッペン、18.728秒差の3位にアントネッリが続いた。

 ハミルトンは4番手チェッカーも、5秒ペナルティ適用で5位に後退。ルクレールが4位となった。以下、6位ハジャー、7位ラッセル、8位リアム・ローソン(レーシングブルズ)、9位ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)、10位アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)までがポイントを獲得。


 大規模な車体アップデート投入で戦闘力の上がったアストンマーティンはストロールが13位、アロンソが14位となった。


 次戦となる2026年F1第12戦オランダGPは、サマーブレイク明けの8月21〜23日にザントフォールト・サーキットで開催される。ホンダが今シーズン唯一となるパワーユニットのアップデートを投入する一戦は、どのような戦いが繰り広げられるだろうか。



(Text:autosport web)


レース

7/24(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
7/25(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
7/26(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※ハンガリーGP終了時点
1位アンドレア・キミ・アントネッリ219
2位ルイス・ハミルトン169
3位ジョージ・ラッセル160
4位シャルル・ルクレール138
5位ランド・ノリス128
6位マックス・フェルスタッペン109
7位オスカー・ピアストリ92
8位アイザック・ハジャー68
9位リアム・ローソン43
10位ピエール・ガスリー42

チームランキング

※ハンガリーGP終了時点
1位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム379
2位スクーデリア・フェラーリHP307
3位マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム220
4位オラクル・レッドブル・レーシング177
5位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム66
6位BWTアルピーヌF1チーム61
7位TGRハースF1チーム21
8位アウディ・レボリュートF1チーム12
9位アトラシアン・ウイリアムズF1チーム11
10位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム1

レースカレンダー

2026年F1カレンダー
第11戦ハンガリーGP 7/26
第12戦オランダGP 8/23
第13戦イタリアGP 9/6
第14戦スペインGP 9/13
第15戦アゼルバイジャンGP 9/26
  • 最新刊
  • F速

    2026年5月号 Vol.3 日本GP号