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GP topic:イギリスのEU離脱について、チームからは「コメント禁止令」

2016年7月3日

 イギリスは6月23日に欧州連合(EU)からの離脱の是非を問う国民投票で、離脱が51.9%と残留の48.1%を上回った。


 その後、オーストリアGPの舞台であるレッドブルリンクで会った、あるイギリス人ジャーナリストは「私はEU離脱に一票を投じた」と、今回の結果を喜んでいる。


「我々は長い間、EUにはびこる問題を指摘しつづけたにも関わらず、EUはイギリスの声に耳を傾けなかった。いまこそ自らで自分たちの道を歩み続けるとき。自分で自分たちを統治するべきだ」というのが彼の意見である。


 だが、51.9対48.1という数字が示すように、イギリス国内でも離脱に不満を抱える者は少なくない。そのせいか通常であれば、この話題について積極的に質問しそうな英国系メディアも、ややトーンダウンしていた。


 イギリスのEU離脱が大きな話題にならなかった理由は、もうひとつある。現在11チーム中8チームが英国内にファクトリーを構えており、あまり軽率な発言ができないからだ。あるイギリス系チームのスタッフに、国民投票の結果について尋ねたところ、こんな答えが返ってきた。


「チームの広報から、その件については一切しゃべらないように釘を刺されているので、申し訳ないけどノーコメントということで……」


 そんな状況で勇気ある発言をしたのは、ニコ・ロズベルグだった。所属しているメルセデス・チームはイギリスにファクトリーを構えているが、彼自身はEUの盟主と見られているドイツ国民である。


「イギリスのような大国が、もしEUから離脱するような事態になれば、非常に悲しい。ただ個人的には、即座に何かの影響があるとは考えていない」


 ホンダは、イギリスにパワーユニットのメンテナンスを行う拠点を構えており、スウィンドンには市販車の工場がある。今後の動向は気になるところだろう。


「F1に関して、いまのところは影響は出ていませんが、今後のことは正直わかりません。状況がどのように推移していくのか、よくわからないことが一番気になっているところで、困っている。ただ本業として、為替の乱高下は良くない。それはホンダだけでなく、F1は世界経済の影響を大きく受けるので、その点みんな気にしていると思います」


 国民投票の直後、ポンドはドルに対し一時10%以上下落。急速な円高となった。イギリスに進出している外国企業が「イギリスに拠点を構えても、ヨーロッパに展開できなければ意味がない」と方向転換することも予想される。


 果たして今後イギリスは、どのような道を歩むのだろうか。そして、イギリスに拠点を構えているチームやパワーユニットマニュファクチャラーは、どんな決断を下すのか。まずEUへの離脱を通知してから始まる、離脱交渉の期限は原則2年と定められている。このまま離脱へ進むとしても、いますぐに大きな変化があるわけではなさそうだが……。



(Text : Masahiro Owari)




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