F速

  • 会員登録
  • ログイン

“最も後方のグリッド”から勝利した元F1ドライバー、2番目の記録を作ったアントネッリを「10年に一度の才能」と大絶賛

2026年9月11日

 元F1ドライバーのジョン・ワトソンは、2026年F1第13戦イタリアGPで勝利したアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)について「10年に一度の才能の持ち主」と評価した。

 アントネッリはイタリアGPで19番グリッドから勝利を挙げた。これほど後方のグリッドからスタートしてイタリアGPを制したのはアントネッリが初めてで、これまでモンツァでは11番手より後方のグリッドから優勝したドライバーはいなかった。そのため今回の勝利は、間違いなく歴史に刻まれる快挙となった。

アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が優勝
2026年F1第13戦イタリアGP アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が優勝

 F1史上最も後方のグリッドからスタートして優勝を果たした記録を保持しているのは、ジョン・ワトソンだ。北アイルランド出身のワトソンは、マクラーレンに在籍していた1983年に、ロングビーチ市街地コースで開催されたアメリカ西GPで22番グリッドから猛烈な追い上げを見せて優勝した。現在グリッド上には22台のマシンしか並んでいないため、今後この記録が破られることはないだろう。そんなワトソンでさえ、モンツァでのアントネッリの走りには感銘を受けていた。

 世界最古のモータースポーツ誌であるイギリスの『Motor Sport』に対し、ワトソンはアントネッリの「素晴らしい走り」を称賛し、「傑出した才能の持ち主であり、10年にひとりの逸材」と評価。またアントネッリのことを、ミハエル・シューマッハーやルイス・ハミルトン、セバスチャン・ベッテル、マックス・フェルスタッペンらと肩を並べる存在だと位置づけた。

 F1で5勝を挙げ、現在はテレビ解説者を務めるワトソンは、次のように語った。

「いわゆる『根っからのレーサー』と呼べるドライバーが何人かいる。先ほど名前を挙げた彼らはまさにそうしたレーサーだった」

「グランプリ優勝やワールドチャンピオンの経験を持つ優れたレーシングドライバーは数多くいるが、私の意見では、彼ら全員を『生粋のレーサー』と呼べるわけではない」

アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)&マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2026年F1第13戦イタリアGP決勝 優勝アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)&3位マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

 ワトソンにとって、純粋なレースにおいて重要なのは「前を走るクルマに追いつく際、適切な判断を下す能力」だという。

「勢いを失って立ち往生することなく、そのまま前進し続けられるようなコース上の適切なポイントで、相手を捉えなければならない」

「その能力は結局のところ、その人の性格的な資質と、ステアリングを握りながら状況を評価、判断する能力にかかっている。最終的には実行力が鍵であり、決断力を持たなければならない」

「キミは傑出した存在だ。それは疑いようがない。彼は、ミハエル・シューマッハー、ルイス・ハミルトン、セバスチャン・ベッテル、マックス・フェルスタッペンなどに並ぶ、10年に一度の才能の持ち主だ。キミは、次なるそうした逸材になりそうだ」

 またワトソンは、43年前の歴史的な追い上げを果たしたレースを振り返り、「タイヤを適切な作動温度域に入れることができれば、マシンの本来の性能が発揮されるようになった」と述べた。この時の勝利の鍵となったのは、同じくグリッド後方からスタートしたチームメイトのニキ・ラウダを追い抜くことだったという。

「私はラウダの後ろを走っていて、ラウダと自分の間に絶対に他のマシンを入れないことを心がけていた。彼にあまり前に行かれたくなかったからだ。ロングビーチで私にできたことのひとつは、勢いを維持することだった。(オーバーテイクを)仕掛けられる距離まで近づいたとき、私は前走車の後ろにとどまらなかった。すぐに仕掛けて、前へ進んだ。キミも同じようなことをしたのではないかと思う」

「メルセデスが持っていたと思われるパフォーマンス上の優位性も貢献しただろう。でも重要なのは、キミがトラフィックを抜けていかなければならなかった点だ。バーチャルセーフティカー(VSC)は間違いなく彼が前に進むのを助けることになった。だが最終的には、彼自身がそれを成し遂げなければならなかった」

「彼が今見せている走りは見事なものだ。私はジョージ・ラッセルに大きな敬意を抱いており、彼はとてつもなく速いドライバーだと思うが、キミは彼を完全に凌駕している。ジョージは負けるわけにはいかないと誰もが思っていたが、結局のところ彼は負けてしまった。しかも、相手は自身のチームメイトだった」

「アントネッリには、現在のF1ドライバーなかでも、おそらく唯一無二と言えるものがある。それは、20歳になったばかりの若さでありながら、その成熟度と実力を兼ね備えているという点だ」

アンドレア・キミ・アントネッリ&ジョージ・ラッセル(メルセデス)
2026年F1第13戦イタリアGP ポジションを争うアンドレア・キミ・アントネッリとジョージ・ラッセル(メルセデス)


(Text : GrandPrix.com)


レース

10/9(金) フリー走行 結果 / レポート
スプリント予選 結果 / レポート
10/10(土) スプリント 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
10/11(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※バーレーンGP終了時点
1位アンドレア・キミ・アントネッリ320
2位ジョージ・ラッセル236
3位ルイス・ハミルトン214
4位シャルル・ルクレール191
5位ランド・ノリス188
6位マックス・フェルスタッペン188
7位オスカー・ピアストリ128
8位アイザック・ハジャー96
9位リアム・ローソン65
10位ピエール・ガスリー41

チームランキング

※バーレーンGP終了時点
1位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム556
2位スクーデリア・フェラーリHP405
3位マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム316
4位オラクル・レッドブル・レーシング298
5位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム90
6位BWTアルピーヌF1チーム68
7位TGRハースF1チーム27
8位アウディ・レボリュートF1チーム17
9位アトラシアン・ウイリアムズF1チーム12
10位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム7

レースカレンダー

2026年F1カレンダー
第17戦シンガポールGP 10/11
第18戦アメリカGP 10/25
第19戦メキシコGP 11/1
第20戦サンパウロGP 11/8
第21戦ラスベガスGP 11/21
  • 最新刊
  • F速

    2026年10月号 Vol.4 2026後半戦展望号