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ホンダの『スペック2』PUドライバビリティ問題は、パフォーマンス改善のための燃焼方法変更に起因か/F1 Topic
2026年9月3日
2026年F1第12戦オランダGPに投入された、ホンダの『スペック2』パワーユニット(PU)。信頼・耐久性に関しては3日間、2台のマシンに搭載された新エンジンに大きな問題はなかった。さらにパフォーマンスに関しても、ベンチで確認した数値がコース上でもデータとして確認されていた。
だが、ドライバビリティに関しては、ふたりのドライバーが「満足できるレベルではない」と口を揃え、課題が残った。
なぜホンダはドライバビリティに苦しんでいるのか?
その話をする前に、ドライバビリティとはなんなのかを説明しておこう。ドライバビリティとは、運転のしやすさ、操作性のこと意味し、車体に関しても使用されるが、パワーユニットにおけるドライバビリティとは、ドライバーの意思にエンジンなどの出力が忠実に反応するがどうかに対して用いられる用語だ。
たとえば、アクセルペダルを少し踏んだときにドライバーの予測通りに加速すれば、ドライバビリティはいいエンジンとなる。逆に少ししか踏んでいないのに急に加速したり、逆にアクセルを踏み込んでも力が出るまでに時間がかかったりすると、ドライバーは思い通りに運転することができず、ドライバビリティが悪いエンジンとなる。コーナーが多いF1では、エンジンは絶対的なパワーも大切だが、そのパワーを速さに結びつけるためにドライバビリティも重要になってくる。
オランダGPでアストンマーティンのふたりのドライバーを悩ませていたのは、アクセルを踏み始めた状況ではなく、アクセルを踏み始めながらコーナーリングしている最中でのドライバビリティだった。アクセルペダルを一定に保ってコーナーリングしているときに、突然トルクが出て、いわゆる「押される」状態となることがあったという。
しかも、同じコーナーで、あるアクセル開度で必ず起きるような問題であれば、ドライバーはそれをエンジンの「クセ」として対応できたのだが、周回によって出たり出なかったりしたため、ドライバーはマージンを持ってアクセルを操作しなければならず、フラストレーションがたまっていた。

何年もエンジンを開発してきたホンダが、なぜいまドライバビリティに悩まされているのか? そこには今年から変更されたパワーユニットのレギュレーションが関係している。
アクセル開度に対して必要なトルクを出す要素は、現在のパワーユニットでは必ずしもエンジンだけではない。今年、ドライバーがアクセルを踏み始めたときにパワーを生み出しているのはエンジンと回生エネルギー(電気)。しかも、その割合が一定ではない。アクセルを踏み始めたときはエンジンのパワーを補うために回生エネルギーが比較的多く使用され、その割合はアクセルを踏み込んでいくに従って徐々に減っていく。したがって、ドライバーはアクセルペダルを一定にしていても、その裏ではエンジンと回生エネルギーの出力比率が常に変化している。これをいわゆる「協調制御」と言う。
だが、折原伸太郎(ホンダ・レーシング/HRCのトラックサイドゼネラルマネージャー兼チーフエンジニア)は、「協調制御自体に問題があるとは考えていない」と言う。
「まだハッキリとしたことは言えませんが、協調制御が問題というよりも、同じトルクを出しているけれど、実は裏でエンジンとしては過渡状態で走っているので、その過渡状態での燃焼が100%制御されていないということだと思います」

ホンダはスペック2でプレチャンバー(副室)やピストンの形状を変更し、燃焼室の形も大きく変えた。パフォーマンスを上げるために、燃焼方法を変えてきたわけだ。燃焼方法を変えれば、燃焼のキャラクタリスティック(特性)が変わり、出力の出方が変わる。それはホンダに限らない話で、プレシーズンテストで多くのチームが悩まされた問題だった。
その後、ライバルチームはエンジンを熟成させてドライバビリティ問題を解決していったが、ホンダは開幕前の開発で大きく出遅れたため、燃焼方法を変えたスペック2を投入し、再びドライバビリティに問題を抱えることとなった。
これと似たような状況をホンダはトロロッソ時代にも経験していた。
2018年の秋に開催されたロシアGPで、ホンダはスペック3を投入する予定だった。これは2019年からタッグを組むレッドブルに供給するために開発された超高速燃焼システムを採用していた。
ところが、ロシアGPのフリー走行で想定していなかった細かな問題が出たために、2日目以降の使用を断念した。燃焼システムを超高速にしたことで、シリンダー内の圧力がそれまでとは異なるレベルに上昇し、さまざまな問題が発生したためだった。2018年に超高速燃焼システムを投入しようとした試みは、レッドブルと組んだ2019年のオーストリアGPで花を開かせた。
ホンダがオランダGPでドライバビリティで問題を抱えていたことは、事実だ。しかし、それが初歩的な準備不足だったのか、あるいは大きく羽ばたくためにチャレンジした結果だったのかによって、評価は大きく異なる。もちろん、ホンダが前者であるわけはないと信じたい。

(Text : Masahiro Owari)
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| 10/11(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
| 1位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 340 |
| 2位 | ジョージ・ラッセル | 238 |
| 3位 | ルイス・ハミルトン | 229 |
| 4位 | マックス・フェルスタッペン | 221 |
| 5位 | シャルル・ルクレール | 215 |
| 6位 | ランド・ノリス | 201 |
| 7位 | オスカー・ピアストリ | 138 |
| 8位 | アイザック・ハジャー | 97 |
| 9位 | リアム・ローソン | 75 |
| 10位 | ピエール・ガスリー | 41 |
| 1位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 578 |
| 2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 444 |
| 3位 | マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム | 339 |
| 4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 332 |
| 5位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 100 |
| 6位 | BWTアルピーヌF1チーム | 68 |
| 7位 | TGRハースF1チーム | 30 |
| 8位 | アウディ・レボリュートF1チーム | 23 |
| 9位 | アトラシアン・ウイリアムズF1チーム | 12 |
| 10位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 7 |


