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流動的な状況下で始まったF1の新エンジン開発。走行を重ね、メルセデスのエネルギー管理は「非常に顕著に進歩した」

2026年8月19日

 メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チームのテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンと、パワーユニット(PU)部門を率いるハイウェル・トーマスは、メルセデスのエネルギーマネージメントは進歩してきており、まだパフォーマンスを向上させる余地があると語った。

 アリソンは、「2026年に向けた準備の予定は、明らかにパワートレイン部門主導で進められた」と振り返った。

「シャシーのレギュレーションよりもかなり前にエンジンのレギュレーションが確定したので、すべてはHPP(編注:メルセデスのレース用エンジンの開発、製造を行うメルセデスAMG・ハイパフォーマンス・パワートレインズ)で始まった」

「パワーユニットがマシンのレイアウトにどのような影響を及ぼすかを把握し、冷却や取り付けに必要なものを共有することが可能だった。しかし実際には、シャシーに関する重要な作業は2025年(の1月1日)まで始めることができなかった」

ジェームズ・アリソン(メルセデス テクニカルディレクター)
2026年F1第6戦モナコGP ジェームズ・アリソン(メルセデス テクニカルディレクター)

 またトーマスも、「ルールが決まる前から、その開発プロセスに関与することになる。優先順位の異なる様々な部門の人がいるし、新たなエンジンマニュファクチャラーを参入させたいという強い意向もあり、事態を複雑なものにしている」と述べた。

 シミュレーターやテストベンチはマシンの開発に不可欠なものだが、実際の走行がもたらす効率性には及ばない。そのためアリソンは、「我々のエネルギーマネジメントの精度は、バーレーンでのテストや開幕戦オーストラリアGPと比べると大きく異なっている」と語った。

「この取り組みは現在も継続中であり、パフォーマンス向上の余地がある。シーズン開幕以降のエネルギーのディプロイメントとマネージメントの進歩は非常に顕著なものだ」

ジョージ・ラッセル(メルセデス)
2026年F1第11戦ハンガリーGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)

 2027年シーズンも迫るなか、メルセデスがADUO(Additional Development Upgrade Opportunities/追加開発アップグレードの機会)による追加の開発機会をまだ利用していない状況について、アリソンは次のように語った。

「もしあまりに早い段階で(マシンの開発を)やめて、ライバル勢がパフォーマンスを向上し続けた場合、シーズン終盤は非常に厳しい状況になる可能性がある」

「風洞で確認した成果や、開発のパイプラインにあるものについては把握している。今後、大幅な性能向上があるだろう」

「開発プログラムが順調にいけばシーズンを通じて10、15、あるいは20ポイントほど上積みできるかもしれないが、1回のリタイアでそれだけのポイントを失うこともある」



(Text : GrandPrix.com)


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