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レッドブル育成ツォロフがレーシングブルズで旧型車テストへ。フリー走行参加に向けて走行距離を稼ぐ

2026年8月17日

 ジュニアカテゴリーのレースで急成長を遂げているニコラ・ツォロフは、まもなくさらなる大きな一歩を踏み出すだろう。レッドブル・ジュニア・チームの一員であり、現在FIA F2の選手権トップにつけているツォロフは、報じられるところによると、ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チームで初めてF1のテストを行うという。

 ツォロフは2026年シーズンのF2で印象的な走りを見せ、今後に向けてドライバーの選定を進めるレーシングブルズから注目されており、最終的にF1への道を切り開くことなるかもしれないマシンを実際にドライブする機会を迎えるようだ。レーシングブルズは8月27日(木)にイタリアのイモラ・サーキットで行うTPC(Testing of Previous Cars/旧型車テスト)においてツォロフを起用すると見られており、同時にこのテストは今シーズン最後のフィルミングデーにもなる。レギュラードライバーのリアム・ローソンとアービッド・リンドブラッドは、フィルミングデーの一環として、2026年型マシン『VCARB 03』で限られた走行距離を走ることになるが、ツォロフは2025年型マシン『VCARB 02』でで本格的な走行を行うものと見られている。

■ツォロフにF1の準備をさせたいレッドブル陣営

 このTPCは、高い評価を受けるツォロフにただF1マシンを経験させるだけのものではない。ツォロフは2025年のFIA F3を選手権2位という結果で終えたため、スーパーライセンスポイントを25ポイント獲得した。そのため、今シーズンのF2で選手権5位以内に入ればスーパーライセンスの取得に必要な基準に達することになり、もし十分な走行距離を積み重ねるという条件を満たすことができれば、金曜日のフリー走行1回目に参加する可能性もある。

2026年FIA F2第7戦シルバーストン ニコラ・ツォロフ(カンポス・レーシング/レッドブル育成)

 レーシングブルズのピーター・バイエルCEOはすでに7月の時点でこの計画について示唆しており、『Sky F1』に対し、「我々は現在、彼をTPCに参加させることを検討している。なぜなら、彼が金曜日のフリー走行に参加するにはスーパーライセンスが必要だからだ」と語った。

「(ツォロフは)走行距離がまだ少し足りていない。(TPCは)この秋に計画している」

 そのため、イモラでの走行は重要なものになる可能性がある。ツォロフはこれまでにデモ走行でレッドブルのRB7やRB8を走らせた経験はあるが、このTPCは、現行のF1チームとともにテスト環境下で作業を行う初めての機会となるだろう。

■2027年の確約はなくとも「チャンスを掴むために全力を尽くす」

 レーシングブルズにおけるツォロフの将来については、すでに様々な憶測が飛び交っており、なかには彼が2027年のシートを約束されていると報じるものさえあった。しかしバイエルは当時、そのような見方を即座に否定し、次のようにコメントしている。

「それらは単なる噂にすぎない。彼は素晴らしい仕事をしており、我々も当然注目している大きな才能の持ち主だ。しかしまだ7戦を終えたばかりであり、リアムやアービッドも同様に素晴らしい仕事をしている。だから現時点では(ツォロフを起用するという)計画はない」

2026年F1第11戦ハンガリーGP レーシングブルズ
2026年F1第11戦ハンガリーGP ダブル入賞とコンストラクターズ選手権5位浮上を祝うレーシングブルズ

 しかしながらツォロフにとってメッセージは明確だ。扉はまだ開いていないが、レッドブルはますます熱い視線を彼に注いでいる。自身の当面の去就について、ツォロフは何の確約も得ていないことを認めているが、もしチャンスが巡ってくればステップアップできるという確信を持ち続けている。

「自分のやっていることに関しては自分がベストだと信じたいものだ。今年はそれを示そうとしている」とツォロフは語った。

「これまでの実績を考えれば、もしチャンスを与えられたら、僕はうまく適応できるはずだと思っている。その機会を掴むために全力を尽くすつもりだし、全体として自信も感じている」

 F2のタイトルを獲得できる可能性があり、初のF1テストも控えるなか、ツォロフにはその自信をより確かなものへと変えるチャンスが訪れている。もし彼がイモラで印象的な走りを見せ、スーパーライセンスの取得も果たせば、レッドブルの次世代ドライバーをめぐる議論は実に興味深い展開を見せることになるだろう。

2026年FIA F2第4戦モンテカルロ フィーチャーレースを制したニコラ・ツォロフ(カンポス・レーシング/レッドブル育成)


(Text : autosport web)


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